未経験から挑戦!基本情報技術者試験に合格するための学習法と対策

未経験から挑戦!基本情報技術者試験に合格するための学習法と対策

目次

    はじめに

    デジタルインテグレーション部webソリューション1課の永谷です。

    本記事では、私が2024年4月にアジアクエストに入社し、デジタルインテグレーション部に配属されてから、基本情報技術者試験を合格するまでの対策についてご紹介します。

    入社前はITの知識はほとんどなく、プログラミングを多少触ったことがある程度でした。

    サーバーやセキュリティなどの知識についても全くありませんでしたが、入社後に基本情報技術者試験に合格することを目標に掲げ、勉強を開始しました。

    これから試験に挑戦しようと考えている方の参考になれば幸いです。

    基本情報技術者試験に向けての対策

    今回、基本情報技術者試験(以後、FE試験)に向けて私が行った対策や使用した教材、期間についてまとめます。

    勉強時間

    • 期間:約2ヶ月
    • 平日:2〜4時間
    • 休日:6時間ほど

    また、試験勉強の進捗を管理するために、以下のようなWBS(Work Breakdown Structure)を使ってスケジュールを管理しました。202410_feexam_01

    これにより、その日にやるべきことを明確にし、試験までの日程を調整しながら効率的に学習を進めることができました。

    科目A

    参考書でのINPUT

    FE試験の対策を始めるにあたり、まずは基礎知識を身につけることが重要だと感じました。

    そこで、各分野の基本的な内容を理解し、頻出項目を確認するために参考書を一通り学習しました。

    使用した参考書はこちらです。

    令和06年 イメージ&クレバー方式でよくわかる かやのき先生の基本情報技術者教室

    この参考書の優れた点として、以下の特徴が挙げられます。

    • 初学者でもイメージしやすい図が豊富に掲載されている
    • キーワードと内容を紐づけて覚えられるポイントがわかりやすく記載されている
    • 各トピックごとに重要度が記載されており、「超重要」「重要」「発展」などの区別がされているため、学習の優先順位を付けやすい

    初学者にも非常にわかりやすい解説や図が載っているため、効率的な内容理解に繋がりました。

    過去問道場

    科目Aの対策として、私は基本情報技術者過去問道場を活用し、分野ごとに問題演習を行っていました。

    過去問道場では、各分野の出題内容を深く理解し、記憶の定着を図ることができるだけでなく、どのような問題が出題されるのか、重要なポイントを押さえるための学習にも非常に役立ちました。

    このようにして、科目Aに必要な基礎知識を確実に身につけることを目指しました。

    また、アルゴリズムやセキュリティに関する基礎的な理解は、科目Bの実践的な問題を解く際にも必要になります。

    そのため、過去問道場を使って分野ごとにしっかりと対策を行い、両科目に共通する知識を強化するよう努めました。

    科目B

    参考書でのトレース訓練

    科目Bは、「アルゴリズムとプログラミング」および「セキュリティ」に関する実践的な問題が出題されるため、プログラムのトレースや読解力を身につける必要がありました。

    特に、プログラムの穴埋め問題や戻り値を選ぶ問題のトレースに重点を置き、実際に紙に書きながら訓練を行いました。

    使用した参考書はこちらです。

    情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第三版

    この参考書の優れた点として、以下の特徴が挙げられます。

    • トレースについて詳しく解説されており、問題の解き方がわかりやすい

    トレースを中心とした解説が細かく記載されているため、考え方や解き方を学ぶ上では役に立つ参考書であったと感じます。

    ただ、個人的な感想としては、本書の演習だけではなく情報処理推進機構(IPA)が公開しているサンプル問題や他の参考書での演習も重ねることで、より得点率も高くなると感じました。

    サンプル問題

    科目Bは過去問が公開されていないため、解法の練習がある程度進んだ段階で一度解いてみることにしました。

    こちらは時間内に自身がどの程度解けるかを試すためと、実際の問題がどのようなものであるかを確認するために行いました。

    今回は主に、先に紹介した「情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第三版」に付属している演習問題と、IPAのサンプル問題を活用しました。

    試験結果

    試験では、科目Aが625点、科目Bが610点(いずれも1000点満点中)を取得し、無事合格することができました。

    得点は決して高くありませんが、試験形式に慣れ、冷静に問題に対応することで合格ラインを超えることができました。

    科目Aの試験内容は、制度変更前の試験(旧午前試験)と大きく変わらない部分が多く、過去問をしっかりと解くことで対策ができました。

    科目Bは、旧午後試験と比べて問題の傾向が大きく変更されているため、参考書とIPAのサンプル問題を使った演習が不可欠でした。

    取得して変わったこと

    FE試験に合格したことで、自分の考え方やスキルにいくつかの変化がありました。特に、業務での視点や新しい技術を学ぶ際のアプローチが変わったと感じています。以下に、その具体的な点を挙げます。

    業務における考え方や最低限の知識が身についた

    FE試験の勉強を通じて、ITの基礎的な知識や概念を体系的に学んだことで、業務での考え方が大きく変わりました。

    これまで漠然と捉えていた技術的な問題に対しても、背後にある理論や仕組みを理解しながら対応することができるようになりました。

    新しい言語を学ぶ際の足掛かりになる

    未経験から入社した私にとって、アルゴリズムやデータ構造、ネットワークの基本概念を学ぶことで、多くのプログラミング言語や技術を学ぶ際に手助けとなる知識が身についたと感じています。

    この基礎がしっかりと身についたことで、新しいプログラミング言語やフレームワークを学ぶ際にも、その理解が早く、効率的に学習を進めることができています。

    基礎知識があることで、応用的な学びもスムーズになり、新しい技術に対しても積極的にチャレンジできるようになりました。

    さいごに

    今回、FE試験に合格することはできましたが、特に科目Bにおいては苦戦したのが正直な感想です。

    プログラミングに慣れていないため、試験対策を進める中でなかなか点数が伸びないと感じることもありました。

    最終的には合格ラインを超えることができましたが、点数自体はぎりぎりで、まだまだ学ぶべきことがあると感じています。

    この試験を通じて、ITの基礎的な知識や考え方を身につけることができましたが、これからの業務において必要なスキルや知識はまだ数多くあります。

    これからも継続して学習を続け、AWSや他の言語やフレームワークなど、より多くの知識を身につけることで、業務においても成長し続けられるよう努めていきたいと思います。

    アジアクエスト株式会社では一緒に働いていただける方を募集しています。
    興味のある方は以下のURLを御覧ください。