元美容師の情シスが考える、仕事に慣れてきた頃に気をつけたい「目的意識」の話

元美容師の情シスが考える、仕事に慣れてきた頃に気をつけたい「目的意識」の話

目次

    はじめに

    こんにちは!アジアクエスト情報システム部の石川です。

    私はもともと美容師として働いていました。その後、30歳を前にIT業界への転職を決意し、今は情報システム部でITサービスグループの一員として日々業務に取り組んでいます。

    今回は、美容師として働いていた頃の経験をもとに、私が仕事に慣れてきた頃に気をつけたいと感じたことをお話しします。

    この記事は、就職・転職・入学など、何かを始めたばかりの方や慣れてきた頃の方に読んでほしいと考えています。
    私の経験が、この記事を読む方にとって前に進む上でのヒントとなれば幸いです。

    美容師時代に感じた「何かがおかしい」という感覚


    仕事を始めたばかりの時に持っていた目標

    美容師として働き始めた当初、私には目標がありました。「自分が関わるすべての人が幸せを感じられるようにしたい」という目標です。
    幼少期から持っている想いなので、夢と言っても良いと思います。
    この夢を現実にするという目標が、日々の原動力になっていました。

    覚えることが多くて大変な時期でも、苦にならなかったのは夢に向かっている感覚があったからだと思います。


    いつの間にか「今日を乗り切るだけ」に

    ところが、2〜3年目になり仕事に慣れてくるにつれて、少しずつ変化が起きていきました。
    気づけば、仕事に対する意識が「夢のために働く」から「とりあえず今日を乗り切る」に変わっていたのです。

    いつから変わったのか、自分でも気づいていませんでした。仕事量が増えたわけでも、環境が大きく変わったわけでもない。ただ、いつの間にか目の前のことをこなすことが目的になっていました。


    何も楽しくない、うまくもいかない

    この状態になると、どうなるか。

    何も楽しくないんです。

    仕事でうまくいくことも減っていきます。練習はしているのに技術が向上している実感が持てなくなりました。お客様からのクレームはないのに、上司から同じ指摘を繰り返し受けるようになった時期もありました。「やっているのに、なぜ伸びないんだろう」という感覚です。
    なぜうまくいかないのか当時はわかりませんでした。

    気づいたこと:「何のために」が抜け落ちていた


    転機は友人との何気ない会話

    そんな時期、学生時代の友人と食事をする機会がありました。特別な相談をしたわけではなく、お互いの仕事の話になった流れで、自分が仕事に対してどのような想いで向き合っているか、という話になりました。
    話しながら、ふと気になったことがありました。想いは持っていても、日頃からそのために何が重要かを考えているか? と振り返ると、正直自信がなかったのです。

    「喜んでもらいたい」という想いはある。でも、そのために今日何をすべきか、目の前の仕事はそこにつながっているかは正直そこまで意識できていませんでした。
    この会話が、自分の仕事への向き合い方を改めて見直すきっかけになりました。


    やること自体が目的になっていた

    あの頃の自分を振り返ると、問題の根っこは 「何のためにやっているか」 が抜け落ちていたことだったと今は思っています。気づいたら、目的ではなく 「今日を乗り切ること」 がゴールになっていたんです。
    私の場合、「何のためにやっているか」が明確になると、何を優先すべきかが見えてきました。逆に、それが曖昧なまま動き続けていた時、頑張っているのに成果につながらない感覚に陥っていました。技術が伸びている実感が持てなくなったのも、同じ指摘を繰り返し受けるようになったのも、ここに原因があったのだと今は理解しています。


    頑張る方向がズレると、頑張るほど遠ざかる

    どれだけ走っても、向かう先が違っていればゴールには近づけません。むしろ頑張れば頑張るほど遠ざかってしまうこともある。仕事に慣れてきた頃の私は、まさにその状態でした。何をどれだけやっても達成感がなかったのは、「お客様に喜んでもらいたい」「関わる人を幸せにしたい」という目指していた場所に向かっていなかったからだと思っています。


    がむしゃらな努力は別物

    ただ、誤解の無いように補足すると、仕事を始めたばかりの頃のがむしゃらさはこれとは違います。
    最初は基礎スキルを身につけること、どんな状況でどう動くかなどの仕事の「型」を習得すること、それ自体が明確な目的です。わからないことだらけの中で必死に食らいつくことには、それ自体に意味があります!
    今まさに必死に取り組んでいる方は、そのまま続けてほしいです!その時期の積み上げは、自分が目標を見つめ直した時に必ず活きてきます。
    問題が起きるのは、仕事に慣れてきた頃です。私は、そこで改めて「自分はなぜこれをやっているのか」を問い直すことが重要だと感じています。

    目的を意識してから変わったこと

    美容師時代を振り返って気づいたことと、その後IT業界への転職でゼロから始めた経験。この2つが重なって、以前より「何のためにやっているか」を意識しやすくなりました。
    現在の情報システム部の仕事では、「会社のみんなが働きやすい環境を作る」 をゴールとして意識しながら日々動いています。各社員がいち早く業務に取り掛かれること、不便を感じないことにつながる行動かどうかを、なるべく考えるようにしています。

    また、自分はIT業界への転職からまだ日が浅いため、社内のいろんな方に今どんな業務をしているかを聞いたり、自分と同じように異業種から転職してきた方がどんな困りごとを抱えていたかを聞いたりしています。ゴールに近づくために「今自分が何を知る必要があるか」を考えながら動くようにしています。

    具体的なシーンとしては、社内の方から問い合わせがあり対応していると、PC返却の際に本来は情報システム部が担当する作業を、その方が自分でやろうとしていることに気づきました。
    もしかしたら、「申請して情報システム部に渡せばいい」というルールを知らないのかもしれない、と思いました。
    そこで、目の前の作業を引き取るだけでなく、その方がルールや対応の流れをどこまで把握しているかを確認し、知らなかった部分を一緒に整理しました。「今後その方が困らないように」という目的を持って動いた結果です。
    以前の自分だったら、おそらく作業を処理して終わっていたと思います。同じ場面でも、「何のためにやっているか」を意識するだけで、大きく動きが異なります。

    日常で目的意識を持つために考えていること

    「目的を意識しよう」と言われても、最初はどうすればいいか難しいですよね。完璧にはできていませんが、私が実際に取り組んでいることを4つ紹介します。

    ① 対応前に「何がどうなればいいんだっけ?」と考える
    何かに取り掛かる前に、「この対応でどういう状態を目指すのか」を一度立ち止まって考えるようにしています。これをするだけで、ただこなすだけにならなくなります。
    ② 途中で「これの目的は何だっけ?」と問い直す
    作業を進めているうちに、いつの間にか「こなすこと」が目的になってしまうことがあります。そういう時に「そもそも何のためにやっているんだっけ?」と自分に問い返すことで、動きを修正できるようになってきました。
    ③ 信頼できる人に「今、自分が目指していること」を話す
    話すことで自分の考えが整理されます。言葉にしようとする行為自体が、自分の目的を問い直すきっかけになります。
    ④ その日の終わりに、反省や教訓を短く書き出す
    その日気づいたことや「次はこうしたい」と思ったことを、短い文でいいのでとにかく書き出すようにしています。書き出すことで、頭の中でぼんやりしていたことが整理されていきます。

    続けることは難しい、それでも意識すれば変わる

    目的意識を持って動くこと自体は、意識するだけで始められます。
    ですが、それを常に持ち続けて行動し続けることは、思ったより難しいです。
    業務量によって、考える余裕がなくなり、意識できなくなる瞬間が誰にでもあると思います。
    でも、そういう時こそ少し立ち止まって「自分は今、何のためにこれをやっているか?」と問い返すようにしています。意識する瞬間が増えることで日々を「こなす」だけになってしまうことを防げると思います。

    まとめ:仕事を「こなすだけ」にしないために

    最後に、私がこの経験から学んだことをまとめます。

    • 仕事に慣れてきた頃こそ、「何のためにやっているか」を意識することが重要になる
    • 目的を見失うと、仕事はこなすだけになり、楽しさもうまくいく感覚も失われていく
    • 完璧に意識し続けなくていい。「問い直す習慣」を持つだけで変わってくる

    仕事を始めたばかりの頃も、慣れてきた頃も、「何のためにやっているか」を意識できているかどうかで、仕事の充実度は大きく変わってくると感じています。

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