超簡単!slick.jsで魅力的なスライダーを作る方法【jQuery活用】

超簡単!slick.jsで魅力的なスライダーを作る方法【jQuery活用】

目次

    はじめに

    この記事は、画像や動画の切り替えに使用されているslick.js(以下、slick)の基本的な使い方や、その応用を簡単且つ直観的に学べます。
    実際に記事の内容に沿って進める事で、色々試すことができるのでぜひ試してみてください。
    以下画像は、slickで作られた機能が載っている画面の例です。

    202409_slick.js_01

    まず、slickって何?

     jQueryベースの、スライダーを作成するためのプラグイン 」です。
    以下のような特徴があり、初心者~上級者まで世界中で多くの方に利用されています。

    • オプション(カスタム)が豊富
    • レスポンシブ対応されている(デバイスに応じた見せ方が可能)

    ※jQueryとは、皆さんお馴染みフロントエンド開発の登竜門、JavaScriptのライブラリです。
     JavaScriptコードをより簡単に書けるように設計されたもので、現在でも多くのWebアプリケーションで利用されています。

    さっそく、実際に使ってみよう!

    やり方1-初心者向け(超簡単)

    以下のソースコードをコピーし、Visual Studio Codeなどのソースコードエディタでhtmlファイルを作成し、ペーストしましょう。
    具体的なslickに関する説明は、以下の通りです。

    • jQueryとslickをCDNから読み込み、使用できるようにする。(最新バージョンを使用)
    • $(セレクタ).slick({オプション});をjQueryで実行する事で、セレクタの子要素がスライドできるようになる。
    • セレクタの子要素が複数(2つ~)ない場合、スライドできるようにならない。
    <!DOCTYPE html>
    <html lang="ja">
    <head>
    <meta charset="UTF-8">
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">

    <title>Slick Slider Example</title>

    <!-- SlickのCSSをCDNから読み込む -->
    <link rel="stylesheet" href="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/slick-carousel/1.8.1/slick.min.css">
    <link rel="stylesheet" href="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/slick-carousel/1.8.1/slick-theme.min.css">

    <!-- カスタムCSSを読み込む -->
    <style>
    /* スライダーの次へ/戻る ボタンを見やすくするため */
    body {
    background: skyblue;
    }

    /* スライダーのスタイル */
    .slider {
    width: 80%;
    margin: 50px auto;
    }

    .slider img {
    width: 100%;
    border-radius: 10px;
    }
    </style>

    <!-- jQueryをCDNから読み込む -->
    <script src="https://code.jquery.com/jquery-3.7.1.min.js"></script>

    <!-- slickのJavaScriptをCDNから読み込む -->
    <script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/slick-carousel/1.8.1/slick.min.js"></script>

    <!-- カスタムJavaScriptを追加 -->
    <script>
    $(function(){
    // sliderクラスに対して、slickを初期化する。(autoplay等のオプションは、記述しない場合デフォルト値になる。)
    $('.slider').slick({
    // スライドの自動再生を有効にする (デフォルト値: false)
    autoplay: false,

    // 自動再生のスピード(ミリ秒単位) (デフォルト値: 3000)
    autoplaySpeed: 3000,

    // スライドのナビゲーションにドットを表示 (デフォルト値:false)
    dots: false,

    // スライドのナビゲーションに矢印を表示 (デフォルト値:true)
    arrows: true,

    // スライドの切り替え時にフェード効果を使用 (デフォルト値:false)
    fade: false,

    // スライドの切り替えにかかる時間(ミリ秒単位) (デフォルト値: 300)
    speed: 300,

    // スライダーの項目を一度に表示する数 (デフォルト値: 1)
    slidesToShow: 1,

    // スライダーの項目を切り替える際にスライドする数 (デフォルト値: 1)
    slidesToScroll: 1,

    // スライダーがリサイズする際に自動的に調整 (デフォルト値: false)
    adaptiveHeight: false,

    // スライダーが最初に表示されるインデックス(0から始まる) (デフォルト値: 0)
    initialSlide: 0,

    // スライダーがループするかどうか (デフォルト値: true)
    infinite: true, // falseにすると、スライダーが終わってもループしない

    // スライダーのアイテムが画面に収まるように調整 (デフォルト値: false)
    centerMode: false, // trueにすると、現在のスライドを中央に配置

    // スライダーをレスポンシブにするための設定 (デフォルト値: 空配列(レスポンシブ設定なし))
    responsive: [
    // {
    // breakpoint: 768, // 768px以下のスクリーン幅に対する設定
    // settings: {
    // slidesToShow: 2,
    // slidesToScroll: 2,
    // dots: true
    // }
    // },
    // {
    // breakpoint: 480, // 480px以下のスクリーン幅に対する設定
    // settings: {
    // slidesToShow: 1,
    // slidesToScroll: 1,
    // dots: true
    // }
    // }
    ]
    });
    });
    </script>
    </head>

    <body>
    <!-- sliderクラス内に画像を配置 -->
    <!-- $('.slider').slick({});をjQueryで実行することで、sliderクラスの子要素(childクラス)がスライドできるようになる。 -->
    <div class="slider">
    <div class="child"><img src="https://via.placeholder.com/600x300?text=Image+1" alt="Image 1"></div>
    <div class="child"><img src="https://via.placeholder.com/600x300?text=Image+2" alt="Image 2"></div>
    <div class="child"><img src="https://via.placeholder.com/600x300?text=Image+3" alt="Image 3"></div>
    <div class="child"><img src="https://via.placeholder.com/600x300?text=Image+4" alt="Image 4"></div>
    </div>
    </body>
    </html>

    ブラウザ表示させると、以下のような画面が表示されます。
    ※読込に少し時間がかかる場合があります。

    202409_slick.js_02

     

    やり方2-中級~上級者向け(実務レベル)

    1. まずはjQueryとslickをダウンロードしよう

      • jQuery公式ページの、Download jQuery..を右クリック⇒名前を付けてリンク先を保存 をクリック

        202409_slick.js_03
      • slick公式ページの、get it nowタブをクリック⇒Download Nowをクリック 

        202409_slick.js_04
    2. ダウンロードしたファイルを、プロジェクト内の好ましい位置に配置

      202409_slick.js_05
    3. slickを読み込みたい画面のファイル内で、配置したjQueryとslickを読み込む

      • slick.jsの機能やメソッドはjQueryの機能に依存しているため、slick.jsを使用する前に必ずjQueryを読み込む必要があります。
        そのため、必ずjQuery⇒slickという順で書いてください。
        <script src="/jquery-3.7.1.min.js"></script>
        <script src="/slick.min.js"></script>
    4. HTMLでスライドを行う要素を記述(例)

      <div class="セレクタ">
      <!-- この中の要素がスライダー表示される -->
      <div class="child"><img src="https://via.placeholder.com/600x300?text=Image+1" alt="Image 1"></div>
      <div class="child"><img src="https://via.placeholder.com/600x300?text=Image+2" alt="Image 2"></div>
      <div class="child"><img src="https://via.placeholder.com/600x300?text=Image+3" alt="Image 3"></div>
      <div class="child"><img src="https://via.placeholder.com/600x300?text=Image+4" alt="Image 4"></div>
      </div>
    5. セレクタの子要素が複数ある事を確認し、jQuery(JavaScript)でスライダー初期化処理を記述

      $('セレクタ').slick({
      // slickのオプションをここに追加
      autoplay: true, // 自動再生
      autoplaySpeed: 2000, // 自動再生の間隔(ミリ秒)
      dots: true, // ドットナビゲーションの表示
      arrows: true // 矢印ナビゲーションの表示
      })
    6. 画面を確認して、問題なく表示されれば完了です!

    slickで使用される、便利なイベントとメソッド

    $(function(){
    // slick初期化
    $('#slider').slick({
    // 自動再生有効化
    autoplay: true
    });

    $('#slider')
    // スライドが変更される直前に発火
    .on('beforeChange', function(event, slick, currentSlide, nextSlide) {
    // currentSlide: 現在のスライドのインデックス
    // nextSlide: 次に表示されるスライドのインデックス
    })

    // スライドが変更された後に発火
    .on('afterChange', function(event, slick, currentSlide) {
    // currentSlide: 現在表示されているスライドのインデックス
    })

    // スライダー初期化時
    .on('init', function(event, slick) {
    // slick: スライダーオブジェクト
    })

    // スライダー再初期化時
    .on('reInit', function(event, slick) {
    // slick: スライダーオブジェクト
    })

    // ブレークポイントに達した時
    .on('breakpoint', function(event, slick, breakpoint) {
    // breakpoint: 適用されたブレークポイントの値
    })

    // スライダーの位置が変更された時
    .on('setPosition', function(event, slick) {
    // slick: スライダーオブジェクト
    })

    // スライダーがスワイプされた時
    .on('swipe', function(event, slick, direction) {
    // direction: スワイプされた方向 ('left', 'right', 'up', 'down')
    })

    // 遅延ロードされた画像が読み込まれた時
    .on('lazyLoaded', function(event, slick, image, imageSource) {
    // image: 読み込まれた画像要素
    // imageSource: 画像のソースURL
    });

    // 要素をスライダーに追加
    $('#slider').slick('slickAdd', 要素);

    // 指定したスライドを削除
    $('#slider').slick('slickRemove', インデックス);

    // 次のスライドに移動
    $('#slider').slick('slickNext');

    // 前のスライドに移動
    $('#slider').slick('slickPrev');

    // 自動再生を一時停止
    $('#slider').slick('slickPause');

    // 自動再生を再開
    $('#slider').slick('slickPlay');

    // オプションを動的に変更(optionをvalueに変更。refreshはbool値で、スライダーを完全に再初期化するか否か。)
    $('#slider').slick('slickSetOption', option, value, refresh);

    // スライダーを初期化解除
    $('#slider').slick('unslick');
    });

    さいごに

    スライダーを作りたいけど、難しそう。何から始めればいいか分からない。 という方から、
    スライダーは作成できたけど、イベントなど応用的な使い方がよく分からない。という方まで、
    幅広く参考になればと思いslickの使い方を説明しました。

    オプションやイベントの組み合わせ次第で、多種多様なスライダーを作成する事ができますので、
    ぜひ自分のサイトや実務など、様々な場所で活かしていただけると幸いです。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

    ※もっと知りたい方は、slick公式サイトで確認してみてください。(ソースコードや画像切り替えを確認できます。)

     

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