超簡単!slick.jsで魅力的なスライダーを作る方法【jQuery活用】
目次
はじめに
この記事は、画像や動画の切り替えに使用されているslick.js(以下、slick)の基本的な使い方や、その応用を簡単且つ直観的に学べます。
実際に記事の内容に沿って進める事で、色々試すことができるのでぜひ試してみてください。
以下画像は、slickで作られた機能が載っている画面の例です。
まず、slickって何?
「 jQueryベースの、スライダーを作成するためのプラグイン 」です。
以下のような特徴があり、初心者~上級者まで世界中で多くの方に利用されています。
- オプション(カスタム)が豊富
- レスポンシブ対応されている(デバイスに応じた見せ方が可能)
※jQueryとは、皆さんお馴染みフロントエンド開発の登竜門、JavaScriptのライブラリです。
JavaScriptコードをより簡単に書けるように設計されたもので、現在でも多くのWebアプリケーションで利用されています。
さっそく、実際に使ってみよう!
やり方1-初心者向け(超簡単)
以下のソースコードをコピーし、Visual Studio Codeなどのソースコードエディタでhtmlファイルを作成し、ペーストしましょう。
具体的なslickに関する説明は、以下の通りです。
- jQueryとslickをCDNから読み込み、使用できるようにする。(最新バージョンを使用)
- $(セレクタ).slick({オプション});をjQueryで実行する事で、セレクタの子要素がスライドできるようになる。
- セレクタの子要素が複数(2つ~)ない場合、スライドできるようにならない。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>Slick Slider Example</title>
<!-- SlickのCSSをCDNから読み込む -->
<link rel="stylesheet" href="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/slick-carousel/1.8.1/slick.min.css">
<link rel="stylesheet" href="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/slick-carousel/1.8.1/slick-theme.min.css">
<!-- カスタムCSSを読み込む -->
<style>
/* スライダーの次へ/戻る ボタンを見やすくするため */
body {
background: skyblue;
}
/* スライダーのスタイル */
.slider {
width: 80%;
margin: 50px auto;
}
.slider img {
width: 100%;
border-radius: 10px;
}
</style>
<!-- jQueryをCDNから読み込む -->
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.7.1.min.js"></script>
<!-- slickのJavaScriptをCDNから読み込む -->
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/slick-carousel/1.8.1/slick.min.js"></script>
<!-- カスタムJavaScriptを追加 -->
<script>
$(function(){
// sliderクラスに対して、slickを初期化する。(autoplay等のオプションは、記述しない場合デフォルト値になる。)
$('.slider').slick({
// スライドの自動再生を有効にする (デフォルト値: false)
autoplay: false,
// 自動再生のスピード(ミリ秒単位) (デフォルト値: 3000)
autoplaySpeed: 3000,
// スライドのナビゲーションにドットを表示 (デフォルト値:false)
dots: false,
// スライドのナビゲーションに矢印を表示 (デフォルト値:true)
arrows: true,
// スライドの切り替え時にフェード効果を使用 (デフォルト値:false)
fade: false,
// スライドの切り替えにかかる時間(ミリ秒単位) (デフォルト値: 300)
speed: 300,
// スライダーの項目を一度に表示する数 (デフォルト値: 1)
slidesToShow: 1,
// スライダーの項目を切り替える際にスライドする数 (デフォルト値: 1)
slidesToScroll: 1,
// スライダーがリサイズする際に自動的に調整 (デフォルト値: false)
adaptiveHeight: false,
// スライダーが最初に表示されるインデックス(0から始まる) (デフォルト値: 0)
initialSlide: 0,
// スライダーがループするかどうか (デフォルト値: true)
infinite: true, // falseにすると、スライダーが終わってもループしない
// スライダーのアイテムが画面に収まるように調整 (デフォルト値: false)
centerMode: false, // trueにすると、現在のスライドを中央に配置
// スライダーをレスポンシブにするための設定 (デフォルト値: 空配列(レスポンシブ設定なし))
responsive: [
// {
// breakpoint: 768, // 768px以下のスクリーン幅に対する設定
// settings: {
// slidesToShow: 2,
// slidesToScroll: 2,
// dots: true
// }
// },
// {
// breakpoint: 480, // 480px以下のスクリーン幅に対する設定
// settings: {
// slidesToShow: 1,
// slidesToScroll: 1,
// dots: true
// }
// }
]
});
});
</script>
</head>
<body>
<!-- sliderクラス内に画像を配置 -->
<!-- $('.slider').slick({});をjQueryで実行することで、sliderクラスの子要素(childクラス)がスライドできるようになる。 -->
<div class="slider">
<div class="child"><img src="https://via.placeholder.com/600x300?text=Image+1" alt="Image 1"></div>
<div class="child"><img src="https://via.placeholder.com/600x300?text=Image+2" alt="Image 2"></div>
<div class="child"><img src="https://via.placeholder.com/600x300?text=Image+3" alt="Image 3"></div>
<div class="child"><img src="https://via.placeholder.com/600x300?text=Image+4" alt="Image 4"></div>
</div>
</body>
</html>
ブラウザ表示させると、以下のような画面が表示されます。
※読込に少し時間がかかる場合があります。
やり方2-中級~上級者向け(実務レベル)
-
まずはjQueryとslickをダウンロードしよう
-
jQuery公式ページの、Download jQuery..を右クリック⇒名前を付けてリンク先を保存 をクリック
-
slick公式ページの、get it nowタブをクリック⇒Download Nowをクリック
-
-
ダウンロードしたファイルを、プロジェクト内の好ましい位置に配置
-
slickを読み込みたい画面のファイル内で、配置したjQueryとslickを読み込む
- slick.jsの機能やメソッドはjQueryの機能に依存しているため、slick.jsを使用する前に必ずjQueryを読み込む必要があります。
そのため、必ずjQuery⇒slickという順で書いてください。<script src="/jquery-3.7.1.min.js"></script>
<script src="/slick.min.js"></script>
- slick.jsの機能やメソッドはjQueryの機能に依存しているため、slick.jsを使用する前に必ずjQueryを読み込む必要があります。
-
HTMLでスライドを行う要素を記述(例)
<div class="セレクタ">
<!-- この中の要素がスライダー表示される -->
<div class="child"><img src="https://via.placeholder.com/600x300?text=Image+1" alt="Image 1"></div>
<div class="child"><img src="https://via.placeholder.com/600x300?text=Image+2" alt="Image 2"></div>
<div class="child"><img src="https://via.placeholder.com/600x300?text=Image+3" alt="Image 3"></div>
<div class="child"><img src="https://via.placeholder.com/600x300?text=Image+4" alt="Image 4"></div>
</div> -
セレクタの子要素が複数ある事を確認し、jQuery(JavaScript)でスライダー初期化処理を記述
$('セレクタ').slick({
// slickのオプションをここに追加
autoplay: true, // 自動再生
autoplaySpeed: 2000, // 自動再生の間隔(ミリ秒)
dots: true, // ドットナビゲーションの表示
arrows: true // 矢印ナビゲーションの表示
}) -
画面を確認して、問題なく表示されれば完了です!
slickで使用される、便利なイベントとメソッド
$(function(){
// slick初期化
$('#slider').slick({
// 自動再生有効化
autoplay: true
});
$('#slider')
// スライドが変更される直前に発火
.on('beforeChange', function(event, slick, currentSlide, nextSlide) {
// currentSlide: 現在のスライドのインデックス
// nextSlide: 次に表示されるスライドのインデックス
})
// スライドが変更された後に発火
.on('afterChange', function(event, slick, currentSlide) {
// currentSlide: 現在表示されているスライドのインデックス
})
// スライダー初期化時
.on('init', function(event, slick) {
// slick: スライダーオブジェクト
})
// スライダー再初期化時
.on('reInit', function(event, slick) {
// slick: スライダーオブジェクト
})
// ブレークポイントに達した時
.on('breakpoint', function(event, slick, breakpoint) {
// breakpoint: 適用されたブレークポイントの値
})
// スライダーの位置が変更された時
.on('setPosition', function(event, slick) {
// slick: スライダーオブジェクト
})
// スライダーがスワイプされた時
.on('swipe', function(event, slick, direction) {
// direction: スワイプされた方向 ('left', 'right', 'up', 'down')
})
// 遅延ロードされた画像が読み込まれた時
.on('lazyLoaded', function(event, slick, image, imageSource) {
// image: 読み込まれた画像要素
// imageSource: 画像のソースURL
});
// 要素をスライダーに追加
$('#slider').slick('slickAdd', 要素);
// 指定したスライドを削除
$('#slider').slick('slickRemove', インデックス);
// 次のスライドに移動
$('#slider').slick('slickNext');
// 前のスライドに移動
$('#slider').slick('slickPrev');
// 自動再生を一時停止
$('#slider').slick('slickPause');
// 自動再生を再開
$('#slider').slick('slickPlay');
// オプションを動的に変更(optionをvalueに変更。refreshはbool値で、スライダーを完全に再初期化するか否か。)
$('#slider').slick('slickSetOption', option, value, refresh);
// スライダーを初期化解除
$('#slider').slick('unslick');
});
さいごに
スライダーを作りたいけど、難しそう。何から始めればいいか分からない。 という方から、
スライダーは作成できたけど、イベントなど応用的な使い方がよく分からない。という方まで、
幅広く参考になればと思いslickの使い方を説明しました。
オプションやイベントの組み合わせ次第で、多種多様なスライダーを作成する事ができますので、
ぜひ自分のサイトや実務など、様々な場所で活かしていただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※もっと知りたい方は、slick公式サイトで確認してみてください。(ソースコードや画像切り替えを確認できます。)
アジアクエスト株式会社では一緒に働いていただける方を募集しています。
興味のある方は以下のURLを御覧ください。