Gemini in Chrome使ってますか? ブラウザがそのままAIの「作業スペース」に!
目次
はじめに
こんにちは!アジアクエスト情報システム部の石川です。
「AIって便利そうだけど、なんだか使いこなせていない…」
「生成AIからの出力を毎回コピーして、別の入力箇所にペーストする作業が面倒で、結局使わなくなってしまった…」
こんなふうに感じている方に、ぜひ知っていただきたいツールがあります。
それが Gemini in Chrome です。
対応環境であれば、Google Chromeからそのまま使えるAIアシスタント機能です。この記事では、Gemini in Chromeとは何か、そして実際にどんなシーンで役立つのかを、私自身の経験も交えてご紹介します!
Gemini in Chromeとは?まず画面を確認してみてください
難しい説明の前に、まずひとつお願いがあります。
Google Chromeを開いて、画面の右上を見てみてください。「Geminiに相談」という文字はありませんか?
もし表示されていたら、そのまま使い始められます。
Gemini in Chromeは、Google Chromeブラウザに組み込まれたAIアシスタント機能です。今まで「ブラウザ内で見た内容についてAIに相談したい」と思ったとき、別タブや他のツールを開く必要がありました。しかし、この機能はブラウザの中に最初からいてくれます。これだけで、AIを使い始めるハードルがかなり下がります。
まず押さえておきたい基本情報
使うために必要なもの
以下を満たしていれば、すぐ使い始められます。
- 最新版のGoogle Chromeがインストールされていること
- Googleアカウントにサインインしていること(シークレットモードでは使用不可)
- 18歳以上であること
- 対応地域にいること(日本国内でも利用できます)
※上記の要件は2026年6月時点の情報です。変更される場合があります。
なお、会社のGoogle Workspaceアカウントでは、管理者設定によって表示されない場合があります。
主にできること
- 開いているページの内容を要約・説明する
- 複雑な概念をわかりやすく解説する
- 必要に応じて、開いているタブを最大10個(2026年6月時点)まで共有し、複数ページの情報を比較・整理する
- Gmailでのメッセージの下書きを支援する
何が変わるのか:開いているページをそのままAIに相談できる
Gemini in Chromeの面白いところは、開いているページをそのままAIに相談できることです。より正確に言うと、現在のタブや、自分で共有したタブの内容をもとに回答してくれます。
従来のAIチャットツールでは、こんな手順が必要でした。
- 参考にしたいページを開く
- 必要な部分をコピーする
- AIチャットのタブに移動する
- ペーストして質問する
タブを行き来して、コピペして、また戻って…という繰り返しが、AIを使うたびに発生していました。私自身も、この繰り返しを地味にストレスに感じていました。
Gemini in Chromeでは、開いているページをそのままAIに読んでもらえます。コピペの手間もタブ移動の煩わしさもなくなります。
まず試してみよう:最初の一歩
「便利そうだとはわかった。でも、何から始めればいいの?」という方のために、最初にやってみてほしいことをご紹介します。
ステップ1:Chromeを開き、Googleアカウントにサインインする
右上のアカウントアイコンを確認し、サインインしていない場合はサインインしてください。
ステップ2:「Geminiに相談」をクリックする
画面右上に表示されているボタンをクリックすると、ブラウザの右側にチャット用のサイドパネルが開きます。
ステップ3:開いているページについて、一言話しかけてみる
難しく考える必要はありません。こんな一言から始めてみてください!
- 専門用語が多くて読みにくいと感じる記事を開いているとき → 「この内容を3行で要約してください」
(当社テックブログのSNS乗っ取り事例から学ぶ!情報セキュリティマネジメント試験から活かすCIA・MFA・SSOの基礎知識のような専門的な記事も、ポイントをサッと把握できます)
なお、複数のタブを共有したい場合は、チャット中に別のタブを開くと画面内に「ここに移動」という候補が表示されるので、それをクリックするだけで共有できます。チャットの途中から別タブを加えることもできるので、会話しながら参照先を増やしていくことも可能です。
最初の一言さえ打てば、あとは会話の流れで操作できます。
実際の活用例:旧資料を新資料のスタイルに合わせて再構成する
私が特に「これは便利だ!」と実感したのは、旧資料を新しいスタイルに合わせて作り直す作業のときです。
どこの会社にも、こんな場面があると思います。
- 昔に作られた資料のフォーマットが古く、現在の社内スタイルと合っていない
- 文体や章立ての構造が資料によってバラバラで、統一できていない
- リニューアルに合わせて既存コンテンツを整理しきれていない
私が取り組んだのも、まさにそういった作業でした。新しい資料(新スタイル)と古い資料(旧スタイル)を、それぞれ別のタブで開きます。そしてGemini in Chromeに対して、こんな指示を出しました。
「新しい資料のタブを参考にして、文体・章立て・見出しの雰囲気を把握してください。そのうえで、旧資料のタブの内容を、新しい資料のスタイルに合わせて再構成してください。変更したポイントも最後に簡単にまとめてください。」
新しい資料と旧資料のタブを共有したうえで指示すると、Gemini in Chromeは両方の内容を踏まえて、旧資料を新しいスタイルに寄せた形で再構成してくれました。もちろん最後の確認や微調整は必要です。それでも、タブを行き来することなく指示するだけで微調整程度で済むようなたたき台が仕上がるのは、思った以上に快適でした。
使いこなすコツ:明確な指示が鍵
Gemini in Chromeを使い始めてから、ひとつ気になったことがありました。
「Gemini in Chromeは、一体どこからどこまでを見ているのだろう?」
正直なところ、これは今でも完全には把握しきれていません。それでも、試行錯誤の中でひとつ気づいたことがあります。タブごとに読み取りの動きが異なることがあるため、複数のタブを活用したいときは、どのタブを参照してほしいかを明示する形で指示するのがポイントです。
あいまいな例:
「この資料を新しいスタイルに直してください」
より明確な例:
「(新しい資料のページ名やタイトル)が開いているタブの文体と構造を参照して、(旧資料のページ名やタイトル)が開いているタブの内容を新しいスタイルに合わせて書き直してください」
タブの「右・左」という位置ではなく、タブに表示されているページの名前や内容で指定すると、より意図どおりに動いてくれます。
安心して使うために、ここだけ確認しておきたいこと
Gemini in Chromeはとても便利ですが、会社の情報や個人情報を扱うときは少しだけ注意が必要です。特に、個人アカウントと会社のWorkspaceアカウントではデータの扱いが異なります。
信頼性の低いサイトでの使用は避けよう
Gemini in Chromeは、現在のタブや共有したタブの情報をもとに回答します。そのため、信頼性が低いサイトや怪しいサイト上での使用はおすすめしません。
会社で使う場合は、機密性レベルの確認を
会社のパソコンで業務に活用したい方は、ひとつ大切な確認をお願いします。
「自社では、Gemini in Chromeにどのレベルの情報まで入力してよいか」 を、事前に確認してください。
個人のGoogleアカウントで使う場合は、設定によっては入力内容がAIの改善に使われることがあります。会社のGoogle Workspaceアカウントでは多くのエディションでデータ保護が適用されています。ただし、契約内容や管理者設定によって異なります。
便利な機能だからこそ、どの情報まで扱ってよいかわからない場合は、自社の情報システム部に気軽に相談してみてください。
おわりに:AIをまだ活用できていない方へ
「AIは便利そうだとわかっているけれど、なかなか日常の業務に取り入れられていない」という方に、Gemini in Chromeは、その入口になると思っています。
Chromeの画面右上に「Geminiに相談」が表示されていれば、すぐ使い始められます。
タブを行き来するコピペ作業がなくなり、開いている画面をそのままAIに読んでもらえます。まず一度、試してみてください。
AIの活用は、難しい技術を習得することではなく、便利なものを少しずつ日常に取り込んでいくことだと私は思っています。Gemini in Chromeが、その第一歩になれば幸いです。
参考
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