AWS SAPを約2か月で取得した話
目次
概要
アジアクエスト株式会社に昨年の4月に入社をした高山です。今回は自分がクラウドインテグレーション部に配属をされて、そこから勉強をしてAWS Solutions Architect Professionalを取得した方法を書いていこうと思います。
取得済み資格(取得までの期間)
- Linux level1(2021年5月~2021年6月うち3週間程度)
- AWS Cloud Practitioner(2021年4月~2021年5月うち2週間程度)
- AWS Solutions Architect Associate(2021年6月~2021年7月うち4週間程度)
- AWS Solutions Architect Professional(2021年7月~2021年9月うち8週間程度)
※以降AWS Solutions Architect AssociateはSAA、AWS Solutions Architect ProfessionalはSAPとする。
AWS経験
- 取得時実務経験なし
- Udemyや所属している部署の課題でハンズオンを何個か行った程度
AWS SAPの勉強を始めるまで 自分が一番初めに取った資格はAWS Cloud Practitionerでした。こちらは入社前にセミナーを受けることができ、そのタイミングで都合よくバウチャーが配布されたので、入社後の新卒研修中にUdemyの試験問題集を解いて取得することができました。そしてLinux level1とSAAに関しては、配属された部署(クラウドインテグレーション部)のノルマだったので、書籍、Ping-t、Udemy、そして毎週発表課題が出されていたのでそれに取り組んだ結果、取得することができました。
AWS SAPを取得しようと思った経緯
AWS SAAの取得が予定よりも早く達成したので、上司と話をして来年の3月までかかってもいいからAWS SAP挑戦してみればという話になり、取り組むことを決めました。最初はもしかしたらこの調子で一気に取得できるのではないかとたかを括っていましたが、実際に勉強を始めてみると、流石にすぐに取得は厳しいということがわかり、計画を練り直しました。
AWS SAPを取得するために自分が行ったこと
- 書籍読み込み・問題(各章、模擬試験)
- Udemy模擬試験
- AWS公式ドキュメント(AWS Black Belt、AWS Whitepapers)
- AWS主催の無料セミナー参加
- AWS模擬試験受験
- Qiita・Developers IOで情報収集
1. 書籍読み込み・問題(各章、模擬試験)
【AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェショナル~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説】を使用しました。最初に一通り目を通し、各章についている問題を解いていきました。その中でわからないところを片っ端から調べるということをしました。1周するのに大体10日かかりました。やっていた感触としては、SAAの知識でも解ける問題が意外と多くあるという感じでした。章末の模擬試験は1回目の正答率は6割弱くらいで、時間は2時間30分位かかっていたと思います。最終的に載っている全ての問題を3周解きました。
2. Udemy模擬試験
【AWS 認定ソリューションアーキテクト-プロフェショナル模擬試験問題集(全5回分375問)】を使用しました。これも自分は1から解いていき間違えたところ、あっていても説明できないところは1つ1つ調べていきました。1周目の正答率は5割程度でした。したがって、問題の回答から調べる時間を合わせると大体4-5時間掛かっていました。最終的に模擬試験を5周実施し、回答時間も1つの模擬試験に対して30分以内に回答できるようにしました。問題を解いている際に自分が最も意識をしていたところはサービスの連携の部分です。AWSのサービスは単体で使用するよりも、複数を組み合わせて使うことが多いので、問題文を読みながらどんなサービスの組み合わせがいいのかを考えていました。また同様に、解説を読んでいる時や自分で調べる時もその意識をもって取り組んでいました。
3. AWS公式ドキュメント(AWS Black Belt、AWS Whitepapers & Guides)
知らないサービスと遭遇した時は必ずAWS Black Beltを確認していました。サービスによっては、YouTubeの動画もあったので、動画とドキュメントを使い分けながら学習に活用していました。動画に関しては、大体の動画が約1時間の長さだったので、1.5倍速で視聴をして気になるところは1倍速に戻すなどの工夫を行っていました。AWS Whitepapers & GuidesはAWS Black Beltに比べると使用した回数は少ないですが、定期的に覗きに行くようにしていました。技術カテゴリーや業種などでソートをかけることができるので、気になるところは読むようにしていました。
4. AWS主催の無料セミナー参加
定期的にAWSがセミナーを開催しているので、参加ができるものは参加をして配布される資料を読んだりしていました。使用したことがなくイメージが湧きにくいサービスなどの説明を特に聞くようにして、イメージが持てるようにしていました。SAP受験対策のセミナーも定期的に行われていて、自分も本番試験を受ける1週間前に受講しました。そのセミナーではいくつか試験問題が出題をされて、なぜこの選択肢を選んではいけないかなどの詳しい解説を聞くことができたので、自分は参加して良かったと思っています。
5. Qiita・Developers IOで情報収集
公式ドキュメントを読んでも分かり難いところに関しては、QiitaやDevelopers IOで分かり易く解説してくれているものを探してよく読んでいました。実際の作業画面のスクリーンショットなどが載っている記事が多くあるのでイメージをとてもしやすかったです。特にDevelopers IOにはほとんどのサービスの記事が載っているのでとても助かりました。
実際に試験を受けて
正直全然受かるとは思いませんでした。自分の中で自信を持って選んだ回答は半分あるかどうかの状態でした。問題文と選択肢に目を通して、これは違うというものを1つ1つ吟味していくことが多く、とても時間がかかってしまいました。試験時間は3時間あったのですが、自分が全ての回答が終わったのが終了約10分前。回答をしながら、後で戻って確認をするための目印を何問もつけていましたが、全てを振り返ることはできませんでした。結果として緊張がほぐれていなかった最初の方の問題と、集中力が切れてきた中盤の問題の確認をしてタイムアップになりました。アンケートに答えて、提出ボタンを押すと、すぐに結果が出ることを知っていたので、その瞬間はすごくドキドキでした。「合格」の文字が画面に出て、3度見くらいしました。それくらい自分では信じられなかったです。
受かってからの自分 シンプルに嬉しかったです。それなりに勉強時間を費やしてはいたので、ほっとしました。落ちていたら再度勉強をして、3時間の試験を受けなければならないことを想像するとゾッとしました。社内のSlackで匿名の誰か(多分自分の上司)が自分の合格をアナウンスしてくれ、多くの方からお褒めの言葉をいただけてとても光栄でした。しかしそれと同時に不安も感じました。実際実務ではAWSを触ったことがなく、資格だけが一人歩きをしている感じがあるなと感じました。従って、資格に見合うだけの実力をつけなければならないと気が引き締まりました。次回のAWS SAPの更新の際は、もう少し余裕を持って合格ができるように、実務の中での経験と自学習で知識を貯めていこうと思います。
さいごに
AWSでの実務経験がなくても一応合格することはできましたが、改めて感じたことは、実務での経験の方が大切であるということです。AWSの情報は常にキャッチアップし、AWS SAPを保持した上で、それに見合った能力を実務でも発揮している姿を見せられるように精進していきたいと思います。そして最終的にAWSにとても詳しい営業になりたいと思います。
参考リンク
https://dev.classmethod.jp/articles/create-new-aws-account-by-organizations/
https://blog.serverworks.co.jp/tech/2020/02/28/analysis-logs-used-athena/
https://dev.classmethod.jp/articles/how_to_private_connect_s3/
https://www.iucc.ac.il/en/blog/best-practices-for-running-hpc-on-aws/
https://jayendrapatil.com/?s=sqs
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/vpc/latest/userguide/VPC_NAT_Instance.html#EIP_Disable_SrcDestCheck
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