こんにちは!2025 Japan AWS Jr. Championsに選出されたアジアクエスト クラウドインテグレーション部の矢内です。
2025 Japan AWS Jr. Championsとして活動した1年間は、これまで経験したことのない挑戦と成長の機会を得ることができました!
本記事では、この1年間のコミュニティ活動や登壇、海外拠点との技術交流などを振り返りながら、活動を通じて得た経験や学びについて紹介します!
Japan AWS Jr. Championsは、AWS Partner Network (APN) 参加企業に所属し、現在社会人歴 1~3 年目で突出したAWS活動実績がある若手エンジニアを表彰する制度です。 AWSを積極的に学び、自らアクションを起こし、周囲に影響を与えているAPN若手エンジニアを選出しコミュニティを形成する、日本独自の表彰プログラムです。
出典:2026 Japan AWS Jr. Champions クライテリア
Japan AWS Jr. Champions(通称ジュニチャン)が新設された2023年以降、当社では毎年2名が選出されており、2025年は私と同期の足立さんが選ばれました。
新卒研修後にアサインされた案件では 、AWSを基盤としたシステムのインフラの運用・保守・設計・構築に携わってきました。そのため、業務でAWSを触る機会は多かったです。
また、業務に携わりながらテックブログの執筆や自社主催の技術勉強会での登壇も行っていました。
過去の記事:
Systems Manager パッチマネージャーを使用してパッチ適用してみた
EFSをマウントしたEC2にSFTPでファイル転送
過去の登壇:
クラウドエンジニアが語るIaC入門(Terraform編)
感情を“見える化”する!Comprehend × OpenSearchによるデータインサイトの発見
当社ではブログ執筆や社外向け勉強会を推進しており、自分も挑戦してみようと思わせてくれたことで、案件以外の活動にも積極的に取り組むことができました。
さらに、当時社内で「AWS資格祭り」というイベントが開催されており、対象期間内にAWS資格を取得した社員に報奨金が支給されることも大きなモチベーションとなり、入社2年目にしてAWS認定資格の全冠取得を達成できました!
当時は選出されたものの、期待よりも不安の気持ちのほうが大きかったです。 当社の歴代ジュニチャンである優秀な先輩方を見ていましたし、選出される前から高いスキルを持っていた方や、すでにコミュニティへの参加・立ち上げを行っている方がいらっしゃることも聞いていたので、その中で自分がやっていけるか不安でした。 しかし、交流を通して自分と同じ気持ちを抱いていることが分かり、この貴重な機会を前向きに捉えて活動していこうと気持ちを切り替えられました。
選出されてから、私が行ってきた具体的な活動や印象に残っていることについていくつか記載します。
AWSの理解を深めることと参加者同士の交流を目的に、AWS BuilderCardsを楽しむイベントです。本イベントは足立さんが主体となり企画・開催されたものでした。ジュニチャンやジュニチャン所属企業の若手エンジニアが集まる場で、私がジュニチャンとして参加した最初のイベントでもありました。
これまでBuilderCardsのプレイ経験がなく、初参加ということもあり緊張していましたが、ゲームを通じて会話が生まれ、楽しむことができました。
また、BuilderCardsが想像以上に本格的なカードゲームで驚きました。AWSサービスを組み合わせてクラウド移行を進め、獲得したポイントを競い合います。サービスの概要やアーキテクチャを意識してプレイするため、ゲームを楽しみながらAWSへの理解を深められました。
プレイヤー同士でサービスを教えあったり、アーキテクチャのアドバイスを出し合ったりなどコミュニティ独自の学びも感じることができ、とても印象的なイベントでした。
ジュニチャン内のコミュニティで立ち上がった企画の一つです。 ジュニチャンに興味がある、または表彰を目指している若手エンジニアにアウトプットの機会と交流の場を提供することを目的としたものです。
私自身「社内から次世代のジュニチャンを輩出したい」という思いがあり、社内で興味を持つ後輩に積極的に声を掛けました。その結果、他社のエンジニアとの交流や登壇にチャレンジする機会を提供することができ、「ジュニチャンに対して解像度が広がった」「自分も目指してみたい」と声をかけてくれる後輩もいました。
自分自身が成長する機会だけではなく、次の世代の育成や支援に携われたことは、とても良い経験となりました。以下は、当社の若手エンジニアが執筆した本イベントへの参加レポートです。
【イベントレポート】次世代のJr. Champions応援LTに若手エンジニアが参加してきた!
AWS社にご協力いただき、当社を担当頂いているPSA(パートナーソリューションアーキテクト)の廣岡 佑哉さんとアジアクエストのジュニチャンで 、「AWSにおけるAIエージェント関連サービスの概要とユースケースの紹介」の外部勉強会を企画・開催しました。
本イベントはAIエージェントとはどのようなものか、AWSのサービスをどのように利用できるかといった観点の勉強会でした。前半パートはAWSの廣岡さんからAIエージェントの構築・運用のための「Amazon Bedrock AgentCore」、開発者向けのAIエージェント「Amazon Q Developer」などについて詳しく紹介いただきました。後半パートではジュニチャン2名(足立さん・私)で、社内でのAWSの生成AI・AIエージェントを用いた取り組みについて登壇をしました。
事前に100名以上の参加申し込みがあり、当日は70名以上の方にご参加いただきました。 オンラインではありましたが、これほど大人数の前で発表する機会は初めてだったため、非常に緊張しましたが、注目の高いテーマであることを肌で実感でき、そのような場で自身の学びを発信する機会としても、登壇の経験を積む場としても大変貴重な経験となりました。終了後のアンケートでは高評価を頂き、勉強会をきっかけに採用カジュアル面談の希望なども複数頂き、一定の成果を残すことができたと考えます。
また、今回はAWSの方をお招きして初めてのイベント開催ということもあり、社外との内容のすり合わせやスケジュール調整など、運営面でも良い学び、経験ができました。 当日ご参加いただいた皆様、そして開催に向けてご尽力くださった社内およびAWS社の関係者の皆様、ありがとうございました!
[AWS社協力]AWSにおけるAIエージェント関連サービスの概要とユースケースの紹介
様々な活動を経験する中でも、海外出張は特に印象に残っており、自分の視野を広げる大きなきっかけとなりました。 当社では、ジュニチャンに選出された社員へのインセンティブ(ベネフィット)として、インドネシア拠点(PT.AQ Business Consulting Indonesia:以下、AQI)のクラウドチームとの技術交流の機会が贈られます。いわゆる海外出張の機会をいただけるという豪華な制度です!
制度の導入から2年目を迎える今年は、AQIのクラウドチームとの技術交流と、シンガポールで開催された『AWS Summit Singapore 2026』への参加を目的に、マネージャーの宮島さん、そして私たちジュニチャン2名(足立さん・私)の計3名で現地へ渡航しました。
『AWS Summit Singapore 2026』については、足立さんが記事を公開していますので、ぜひこちらもチェックしてみてください!
AWS Summit Singapore 2026 - 初めての海外カンファレンスで学んだこと
現在、当社では日本拠点(以下、AQJ)とインドネシア拠点(AQI)とマレーシア拠点(AsiaQuest Internet Malaysia SDN. BHD.:以下、AQM)で「クロスボーダープロジェクト」に注力をしており、日本・インドネシア・マレーシアのメンバーが国境を越えて連携をする機会が急速に増えています。前年度の顔合わせや意見交換をきっかけにプロジェクト連携が活発化してきた背景もあり、今回は連携強化のために以下の3点を目的としました。
AQIはジャカルタとジョグジャカルタにオフィスがありますが、当日は両拠点+AQJのメンバーが現地で集結し、総勢10名で交流しました。
・AQIの会社紹介
AQIが現在どのような取り組みを行っているのか、実際のプロジェクト事例を交えて紹介していただきました。 事例の一つとして現地の人気アイドルグループのオンライン投票基盤の設計・構築をしており、他にも規模が大きく知名度の高い案件に多数携わっていることが分かりました。 AQIが持つ強みや技術的な引き出しの多さを深く知ることができ、双方の強みを活かした今後のプロジェクト連携に向けても非常に有意義な時間となりました。
・Google CloudからAWSへのマイグレーション事例紹介
AQIよりGoogle CloudからAWSへのマイグレーション事例(2件)の紹介がありました。AQJでは、オンプレからクラウドへの移行案件の引き合いや実績が多く、クラウド to クラウドの移行はまだナレッジ蓄積を進めている分野です。そのため、アーキテクチャ・移行手法・考慮事項など詳細に解説頂き、とても学ぶことが多かったです。
特に印象的だったのは、プロジェクト開始からデプロイまでを約3週間で完了させたスピード感です。背景には「テストは顧客側が実施する」という現地の商習慣もありますが、それを考慮しても3週間で完遂させる実行力と推進力は、AQIの強力な強みであると実感しました。
・サーバーレス・コンテナの技術選定について
・IaCでインフラをコード管理・自動化(Terraform / AWS CDK)
AQJではサーバレス・コンテナ・IaCを採用することが標準的になっているため、それぞれの技術を選定するメリットをはじめ、具体的な事例やユースケースを話題に挙げ、AQIメンバーと意見交換をしました。AQIではEC2を用いる構成が多いそうです。 特にFargateやAWS CDKに対して強い関心が寄せられ、双方の開発文化やアプローチの違いについて語り合う貴重な機会となりました。
・AWS Kiroについて
AWS Kiroを活用した IaC やコンテナ開発の効率化など、開発手法に関するトピックについて、AQIメンバーと活発な意見交換を行いました。AIが生成したコードをそのまま本番環境へ適用せず、人によるレビューなどのガードレールを設けて安全性を担保すべきといった考え方や、AIはあくまで開発を支援する「ツール」であり、最終判断と責任は人間が負うべきという認識について、双方の視点から議論を交わしました。 AI導入による業務効率化への期待がある一方で、インドネシアの物価水準を考慮するとツールのコストが高額で、導入のハードルの高さなどの課題感も知ることができました。
・AWS Community Buildersを通じたコミュニティ活動の紹介
AWS Community Builders 2026に選出されている足立さんからは、自身の活動経験をもとに、世界中のエンジニアと繋がる「AWS Community Buildersプログラム」の魅力や、 コミュニティ活動を通じた自身の成長ストーリーについて触れ、AQIメンバーと意見交換をしました。 AWSコミュニティを通じたナレッジシェアの文化について、AQIメンバーからも関心が寄せられ、国境を越えたエンジニア同士の交流や、コミュニティ活動の可能性について語り合う貴重な機会となりました。
準備段階から、普段の日本での活動とは異なる環境でのコミュニケーションに多くの学びがありました。
言語の壁がある中での意見交換ということもあり、最初は「自分たちの思いがしっかり伝わっているだろうか」という不安もありました。しかし、AQIのメンバーがこまめにリアクションを返してくれたり、熱心に意見を交わしてくれたおかげで、慣れない英語環境でも最後まで充実した時間を過ごすことができました。
何より嬉しかったのは、KiroやCDKといった、私たちが普段活用している技術に対してAQIの皆さんが強い関心を示してくれたことです。日本と現地の開発アプローチの違いを率直に語り合うことで、お互いの視点を共有でき、国境を越えたエンジニア同士の繋がりを実感できたことは、自分にとって大きな手ごたえとなりました。
初日のセッションを終えた後は、AQIチームが食事会を企画してくださり、 AQJ+AQIメンバー、AQI社長のエディーさん、そして駐在社員の高山さんでディナーをしました。 私は「ルンダン」という牛肉を煮込んだインドネシア料理を頂きました。 日本にはない深みのあるスパイスの風味が効いた味付けがとても美味しくて、記念すべき初インドネシア料理を心ゆくまで堪能しました!
食事中も、AQIメンバーの皆さんが「インドネシアの街はどう?」「趣味はなんです?」など気さくに声をかけてくださり、会話が弾みました! 渡航直後は少し緊張していた私たちでしたが、皆さんの温かいホスピタリティのおかげですぐに打ち解け、笑いの絶えない最高に楽しい時間を過ごすことができました。
これまで存在を認識する程度だった海外拠点(AQI)と直接交流ができたことで、技術面だけでなく現地の温かい雰囲気や人柄を実感できたことや、「テストは顧客が行う」という現地の商習慣など日本との文化の違いにも多くの発見があり、海外拠点と円滑に連携するためには、技術力だけでなく背景にある文化や仕事観の理解が不可欠だと学びました。
技術面では、AQIのマイグレーション実績やAQJが標準利用するサーバレス・コンテナ技術など、互いの「今」を共有する活発な意見交換ができたことも大きな収穫です。 今回の技術交流の機会に対して、AQIメンバーからポジティブな意見を多く頂き、国境を越えて、仲間同士で組織全体の価値を高めていこうとする前向きな姿勢を強く感じました。
今後は今回築いたつながりを活かして継続的な交流を重ね、互いの強みを尊重し合える良好な関係をさらに育てていきたいと考えています。
序盤に触れましたが、アジアクエストは技術ブログや社外向けイベントなどの技術発信を積極的に後押しする文化があります。技術ブログの執筆・公開や社外向けの勉強会イベントが活発で、毎月イベントが開催されています。
「発表したい」という意思があれば、だれでも登壇にチャレンジできる環境があります。 また、社外向けだけではなく社内勉強会も企画しやすく、声を上げれば協力してくださる方が多いです。そのような環境だったこともあり、アウトプットの抵抗もなく挑戦を続けることができました。
アジアクエストはコミュニティ活動への理解が深く、会社から多様なサポートを受けられます。業務調整がつけば社外の勉強会やイベント、ジュニチャン関連の有志イベントにも参加しやすく、部署の承認のもと交通費の支給を受けることもできるため大変助かっています。
海外に拠点があるアジアクエストだからこそ、海外出張という貴重な機会を頂くことができました。交流を通じて「海外のメンバーと一緒に仕事をする」ということを以前より身近に感じるようになりました。そして、現地に行ってみなければわからなかったメンバーの温かさや、日本とは異なる商習慣・文化の違いなど、普段の業務では得られない視点や刺激を受け、自分の視野を広げる貴重な経験となりました。
私が活動を通じて感じたことは、「ジュニチャンとして何を実現したいか」を明確化しておくことの大切さです。 ジュニチャンに選出される方法に「唯一の正解」はありませんし、大きな実績や特別な肩書きが必須というわけでもありません。だからこそ大切なのは、選ばれた後に「何に挑戦したいのか」をしっかりと描き、そこに向けて行動していくことだと実感しています。
個人的に大変と感じたのはモチベーションの維持です。私自身選出されてから半年ほど経ったころから活動量が減ってしまったことがありました。そのため、イベントやAWSのセッションに定期的に参加することで、新しい刺激を受けることを意識しました。また、 「次は何に挑戦するか」という小さな目標を作ることで、次の行動につなげるようにしていました。 このように自分なりのモチベーションを高める方法を見つけておくと良いと思います。
選出された他社の方々の中には、積極的に登壇や企画をされている方がたくさんいらっしゃいます。その方たちに刺激を受けつつも、自分と比較して焦る必要はありません。前述した「ジュニチャンで何を実現したいか」という目標に向かって自分のペースで活動を続けることが大切です。
ジュニチャンは会社の代表として選出される制度です。コミュニティ活動に注力するだけではなく、社内業務を疎かにしてはいけないと私は考えます。ジュニチャンの活動を通して得た学びや経験を社内へ還元する意識を常に持つことが大切です。
ジュニチャンとしての1年間の活動について紹介してきました。
このプログラムに選出していただけたこと、そして海外出張という大きな機会を社内からいただけたことは、自分にとって非常に大きな財産となりました。
正直なところ、私はもともと控え目な性格で、人前に立って積極的に登壇するようなタイプではありません。しかし、ジュニチャンでの活動を通して「思い切って一歩踏み出し、自分の殻を破って挑戦する」という大きな経験と成長を得ることができました。 ジュニチャンに挑戦していなければ、コミュニティで同世代の仲間と交流することも、特別なセッションへの参加や海外出張という貴重な機会を得ることもなかったと感じています。
このような成長の機会を与えてくださったAWSの皆様、そして背中を押し続けてくれた社内のメンバーには感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。
最後に:これから挑戦する皆さんへ
「自分なんかが手を挙げていいのだろうか」「人前に立つのが苦手だから…」と不安に思っている方もいるかもしれません。ですが、一歩踏み出すことで見える景色が確実に変わります。ぜひ自分の殻を破るきっかけとして、諦めずにチャレンジしてみてください!
今後もここで得た経験を業務やコミュニティへ還元しながら、新たな挑戦を続けていきます。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!