こんにちは。 アジアクエスト株式会社、営業部の大浦です。
突然ですが、「Web3D」というワードを聞いたことはありますか?
「名前は聞いたことはあるけど、具体的にはどんなものかわからない...」
「どういうものかは知っているけど、ビジネスにどう活用するのかはわからない...」
という方もいらっしゃるかもしれません。
今回はWeb3Dについて解説すると同時に、よく一緒に用いられる「ゲームエンジン」の説明や、
産業やビジネスへのWeb3Dの活用アイデアをご紹介します。
「Web3D」とは、3DコンテンツをWebブラウザ上で表示する技術を指します。
従来のWebシステムに比べて、より直感的なUI/UX(ユーザーエクスペリエンス)を提供できます。
名前が似通っているため混同されやすいですが、Web3.0とは全く異なるものです。
※Web3.0は、ブロックチェーン技術を利用して実現される分散型インターネットのことです。
Unreal EngineやUnityをはじめとしたゲームエンジンや、Three.jsなどのプログラミング技術を活用することで、
Webブラウザ上で3Dコンテンツの表示が可能となります。
これにより、スマートオフィス・スマートファクトリー、ECサイト等さまざまな場面で新しい価値の創出が期待できます。
本題に入る前に、Web3Dを実現する技術として一般的なゲームエンジンとThree.jsについて簡単に触れておきます。
ゲームエンジンとは、3D描画処理や物理演算、サウンド入力といったゲームの開発に必要不可欠な機能やプログラムを提供し、
開発を効率化するソフトウェアのことです。
そのゲームエンジンの中でも、世界中で広く使用されているものとしてUnreal EngineとUnityがあります。
名前の通り、主には2D/3Dゲーム開発に用いられますが、3D映像制作やAR/VRコンテンツ開発、各種シミュレーションなどにも活用できます。
Three.jsは、Webブラウザ上で3DCGを表示できるJavaScriptライブラリです。
軽量で使いやすく、豊富な機能を備えているため、様々な用途・分野で利用されています。
現在でも活発にシステム開発に使用されており、サードパーティ製プラグインやツールも多く開発されているため、
今後も成長が期待されるライブラリです。
Three.jsの公式サイトには様々な事例が掲載されているので、それらを参考にしながら実現したいことのイメージを膨らませてみるのもよいかもしれません。
Web3Dはゲームエンジンとともに、産業・ビジネスへの活用が進んでいます。
ご紹介する活用例の一つは、都市開発におけるWeb3Dやゲームエンジンの活用です。
冒頭で述べた通り、Web3Dやゲームエンジンを活用することで、3Dコンテンツの表示だけでなく、AR/VRによる体験型コンテンツ開発やさまざまなシミュレーションが可能となります。
建物や自然物を立体的に表示したり、地理情報やその他膨大な情報をもとに、様々なシミュレーション(例えば災害時の人流予測)を行うことができるため、都市開発後のリスク予測に役立ちます。
Web3Dの技術は、都市開発に非常に適していると言えるでしょう。
都市開発以外にも、センサー等から取得したデータを立体的に表示したいケースや、シミュレーションを行いたいケースなど、
Web3Dはさまざまな場面で有用な技術です。
実際に、弊社がWeb3Dを活用してシステム開発を支援したお客様からは
「これまで2次元で表現されていた情報に、奥行きなどの立体的な3次元情報を可視化することで、データの視認性が向上した」
「データが扱いやすいインターフェイスを採用することによって、現場でのシステム利用を促す動機づけになる」
といったWeb3D活用のメリットをお伺いしました。
今回はWeb3D技術についてまとめました。
従来のシステムは2次元での表示が主流でしたが、3次元で立体的にデータを表現することで、
より直感的に多くの情報を視覚化できるようになります。
アジアクエストでは、connpassにてUnityに関する発信なども行っておりますので、ぜひご確認ください!
都市のデジタルツインにおけるゲームエンジン連携_活用マニュアル(2022), 都市データ活用の流れとゲームエンジンの役割
WAKU WAKU 2030 Project (2024), Web3Dを活用した「可視化」によるDX事業の取り組み