クラウドインテグレーション部の宮島です。11/27からAWS re:Inventに参加しています。
今回は、AWS re:Invent 2023のキーノート3日目(Dr. Swami Sivasubramanian Keynote)の発表にフォーカスを当てて、執筆します。
Dr.Swamiのキーノートは、AI/MLにフォーカスが当たる内容が盛りだくさんでした。その中で今回最初のトピックで選ばれたのは、Bedrockです。
新たに、以下二つの外部モデルの対応が発表されました。
delivering key capabilities for enterprises such as an industry-leading 200,000 token context window (2x the context of Claude 2.0), reduced rates of hallucination, improved accuracy over long documents, system prompts, and a beta tool use feature for function calling and workflow orchestration.
Amazon Bedrock now provides access to Anthropic’s latest model, Claude 2.1
早速試してみましょう。リージョンはus-east-1です。
LLama2 70Bが使えるようになっていますね。一旦こちらで検証してみましょう。申請後リロードすると、数分と待たずに有効化されました。
適当に質問をぶつけてみます。
70B
13B
・・・正直なところ一見しただけではあまり違いが分かりませんでした。執筆後プロンプトを変えて再チャレンジしてみようと思います。
今回Amazon Bedrockでアップデートのあったモデルには、当然AmazonTitanも含まれます。
せっかくなのでImage Generatorを使って画像を生成してみましょう。
以下の三枚の画像を見て元のプロンプトがなんだったか分かりますでしょうか?
実はあまりうまくいっていないのですが、答えとその原因は最後に記載しておきます。
Amazon Bedrockに関連するアップデートとしては、Vector databasesなるものが追加されるようです。執筆時点で詳細が不明なので、情報を得次第また記事にしようと思います。
Bedrock関連アップデートは以上です。
Amazon SageMakerは、機械学習に関連する様々なタスクと、それに必要な機能を包括的に備えたサービスです。
今回提供されたHyperPodは、これまで対応しきれていなかった学習時の分散処理へのアプローチをするサービスとなります。
今まで機械学習の分散処理はクラウドの得意領域であるとは言われていましたが、環境を構築するエンジニアのスキルに依存する部分が大きいエリアでした。
今回、分散処理のオーケストレーションなどをSageMakerに任せることで、分散処理をより気軽に実施することが出来るようになりそうです。
Vector searchとは、主にAmazon BedrockやQなど、大規模言語モデル(LLM)を使った開発を行う際に必要となる機能で、顧客データやドキュメントなど、その企業独自のデータを取り扱う際にどんな属性を持つのかで検索が出来る機能です。
LLMはその特性上ドキュメントをモデルに取り込んでFine-tuningすることが難しいため、DBを検索するような仕組みで都度データを取得、反映する設計にすることが多いです。その検索時に利用されやすいのがVector searchとなります。
今回はこのVector searchに新たに対応したサービスがアップデートとして発表されました。
本日もゼロETLをサポートするサービスが新たに公開されました。
Amazon OpenSearchの全文検索対象としてS3を指定できると、データの追加や削除がかなり容易になるのではないかと思います。
You can now analyze infrequently queried data in cloud object stores and simultaneously use the operational analytics and visualization capabilities of OpenSearch Service.
Announcing Amazon OpenSearch Service zero-ETL integration with Amazon S3 (preview)
先日発表のあった、生成系AIによるアシスタントサービスです。
三日目にも新たな発表があったので記載しておきます。
Titan Image Generatorで生成した画像のプロンプトは、「海賊旗を掲げるエンジニア」でした!
1mmもあってないのはなんでだろう?と思って再度、「Engineer raise pirate's flag」で実行したところ、以下のようなこちらの期待した内容に近い結果になりました。
皆さんも初歩的なミスには気を付けましょう。