AQ Tech Blog

クラウドインテグレーション部新卒がゆく!初めてのAWS Summit Japan 2026潜入記

作成者: cloud integration|2026年07月29日

はじめに

皆様こんにちは!

クラウドインテグレーション部26卒新入社員の李、徐、謝、鈴木、藤川、松本、小倉です。
私たちは6/26(金)に新卒研修の一環としてAWS Summit Japan 2026に参加しました。

今回は会場の雰囲気をはじめ、セッションやブース、表彰式の様子などをレポート記事として皆様にお伝えしていきたいと思います!

イベントの概要

AWS Summit Japanとは

まずはじめに、私たちが参加したAWS Summit Japanとはどのようなイベントなのかをご紹介します!

簡単に言うと「AWSの最新技術を学び、ビジネスへの活用方法を持ち帰るための日本最大の勉強会・交流イベント」です。様々な企業が、ブースを展示したり、セッションを行ったりしています!

年に一度の祭典ということもあり、非常に多くの人が参加しています。昨年度のイベント参加者数は、オンラインを含めて延べ約69,000人だったそうです。
会場もかなり大規模で、今年は幕張メッセ 国際展示場 ホール4〜8を貸し切って6/25(木)〜26(金)の2日間開催されました。

会場の雰囲気

まずは会場の雰囲気からお伝えします!
当日はとても混雑していました。開場直後の朝10時から参加していましたが、それでも多くの人でごった返していました!

企業ブースと人気のあるブースでは人がとても多かったです。例えば、日産のブースはあまりの人だかりで、立ち寄るのを断念せざるを得ない......ということもありました。

また、来場者層としては、ベテランと思われる方々から、私たちと同じくらいの年齢層の方たちまで、幅広く来場されていました。違う会社の26卒も頑張っていると思うと、とても刺激になりました!!!
さらに、去年(2025年)のAWS全冠保持者の方に与えられる金色のジャケットを着ている方もいらっしゃいました。遠目でもわかるくらい、目立っていました。もしかしたら来年もいるかもしれないので探してみるのも1つの楽しみかもしれません!!!

セッションレポート

様々な企業からAWSサービスの事例が紹介されました。インフラ環境の構築事例紹介をはじめ、AIの導入やセキュリティ対策・バックアップ体制構築など幅広いテーマが取り揃えられていました。実際の構築事例を見ながらAWSサービスに対する理解度を高め、設計の際に心掛ける点について学ぶことができました。
当日参加したセッションの中で、印象的だったものを2つ紹介します。


データドリブン運営を目指す超電導リニアのIoT/ML活用

登壇者:藤原 海渡 氏(東海旅客鉄道株式会社 中央新幹線推進本部 リニア開発部 主任)

リニア新幹線の山梨実験線で実施している電気設備保守作業の省力化・高度化施策について紹介されました。
従来は電気設備の異常検知を人力で行っており、定期点検のため大規模な人力の投入や人による異常検知基準の差異などの問題点がありました。
この異常検知プロセスの省力化・高度化を、AWSのIoTサービスとMLOpsパイプラインを用いた随時自動監視体制の構築により実現していました。

感想

このアーキテクチャの中で工夫されていると思ったことが2点ありました。
1つはエッジデバイスでセンサーから送る計測データに処理を施すことでした。これによりネットワークやクラウドストレージへの負荷を軽減すると共にコストパフォーマンスの向上も図っていました。
もう1つはMLOpsパイプラインの構築にあたり、個々の設備に対して別々のモデルを学習・構築させたことでした。同じ設備でも置かれている環境によって計測データに差が出ていて、その特徴を反映するための工夫がなされていると感じました。

下記リンクは本セッションの登壇者である藤原氏が執筆されたAWS公式ブログです。今回の取り組みの背景や、より詳細なアーキテクチャについて解説されていますので、ぜひ参考にしてください。


おにぎり月40個から32万個へ  ービジネスの成長痛を和らげるサーバーレスアーキテクチャの育て方

登壇者:北村 友 氏(アマゾン ウェブサービス ジャパン合同会社 通信・メディア技術本部 ソリューションアーキテクト 放送業界担当)

月わずか40個の販売から月間32万個へと急成長を遂げたモバイルオーダーサービス「クラウドにぎり」の舞台裏が紹介されました。ビジネスの急拡大に伴って次々と現れる深刻な成長痛を、サーバーレスアーキテクチャの変遷によっていかに和らげ、強固なスケーラビリティを獲得していったのか、そのポイントをかいつまんでお届けします。

ランチタイムのピーク時に処理待ちがドミノ倒しのように多発した結果、ユーザーの画面が「29秒」もフリーズしてしまい、大量の離脱を生む深刻な成長痛に直面しました。

この窮地を救い、大逆転をもたらしたのが、Amazon EventBridgeとAmazon SQSを用いた「非同期化」による疎結合への移行です。API Gatewayからは一瞬(0.2秒)で応答を返し、重い処理は裏側へ逃がす仕組みへ移行しました。各機能が完全に「疎結合」になったことで、障害が全体に波及しない強固なスケーラビリティを獲得しました。
この劇的な大逆転を支えたサーバーレスの具体的な構成図や、アーキテクチャの変遷の詳細は、下記ページよりセッション資料(PDF)をダウンロードしてご確認ください。

感想

「すべてのアーキテクチャ判断はコストと運用に直結する」という言葉が深く刺さりました。ビジネスの拡大に合わせて機能を追加していくだけでなく、いかにコードを引き算し、マネージドサービスを活用してシステムをシンプルに保ち続けるかが重要だと学びました。単に「動くシステムを作る」だけでなく、「ビジネスの成長を支えるためにどう育てるか」という設計思想の奥深さを知ることができ、これからの業務へのモチベーションが高まる最高のセッションでした。

AWS Expo 熱気あふれる展示エリア!AWS Villageのカラオケ挑戦

セッションの合間でAWS Villageや企業ブースへ足を運びました。250以上の展示やハンズオンなどのEXPOコンテンツが出店していました。

様々なAIソリューションが出展されている中で、AWS Villageで個人的に最も印象的だったのが「深層学習カラオケ採点」のブースです。

なぜカラオケ採点のブースに興味を持ったのか。
それは、ワンコーラスで90点以上を叩き出せば、限定の「特製ステンレスマグ」がもらえるというミッションが用意されていたからです!

これを聞きつけ、我がチームの新卒4人で果敢に挑戦することに!

このチャレンジは自分の好きな曲を選ぶことができたのですが、ブースは簡易的な仕切りで遮られているだけなので、歌声は周囲にそこそこ聴こえてくる絶妙なシチュエーション。さらに、叩き出した点数は周りのギャラリーからもバッチリ見えてしまう形式です。

さあ1人目の挑戦
Mr.Childrenの『シーソーゲーム』で高得点を狙います
結果は……
86点!AIにパッションが伝わったのか88点に上昇しましたが惜しくも獲得ならず

続いて新卒2人目の挑戦
曲は嵐の『One Love』で挑戦
周りの雰囲気からこの曲をチョイスしていました!
果たして点数は......
88点!この後AIの加点が入り89点。クラウドインテグレーション部で一番歌がうまいかもしれません。
惜しくも獲得ならず

続いて新卒3人目
曲は米津玄師の『死神』で挑戦
果たして点数は!……
82点!AIの加点が入って84点。AIに気持ちが伝わったのか?上がり幅が大きかった気がします。

最後の希望として残された4人目。曲はみきとPの『サリシノハラ』で挑戦
これでクリアできなかったらオリジナルマグカップはもらえない!
新卒全員固唾をのんで見守ります。
結果は……

メンバー4人がそれぞれの愛唱歌で全力を尽くして歌い上げましたが、AIの壁は想像以上に高く、残念ながら全員撃沈(成功者ゼロ)という結果に……!

今回挑戦した最新のカラオケ機器「LIVE DAM WAO!」には人間の耳に近い歌声評価モデルを搭載した採点機能「精密採点Ai Heart」を使用しているそうです。
この機能の裏側では、深層学習を用いた聴感採点(歌声評価モデル)を実現する、AWSアーキテクチャが構築されています。
ブースで伺った開発の裏話も交えつつ、特に印象的だったポイントをまとめます。

Amazon SageMaker Ground Truthを活用したデータ収集(と、その裏にある苦労)

採点基準となるデータセットを作るため、実際に社員の皆さんがカラオケを歌い、それを聴いた人が「うまい」と判断したものを評価データとして収集したそうです。しかし、やはり「人間の感性」による採点。人によって評価にどうしてもブレが生じてしまい、ラベリングの基準を揃えるのが非常に大変だったという、機械学習プロジェクトならではのリアルな苦労話を伺うことができました。

こうして苦労して集めた聴感評価データを元に、Amazon SageMakerを用いて深層学習モデルをトレーニングし、人間の耳に近い歌声評価モデルを構築しているそうです。

今回ご紹介したブースについては、第一興商の公式記事で紹介されています。興味がわいた方はぜひ見てください。

Partner Solution Expo

AWS Villageのカラオケで喉を枯らした後は、多くのスポンサー企業が出展する展示エリア「Partner Solution Expo」へと繰り出しました。

ここには数多くのAWSパートナー企業が一堂に会しており、各社が趣向を凝らした最新のAWSソリューションや開発支援ツール、内製化支援サービスのデモなどを行っています。ブースごとに独自のミニセッションが開催されていたり、豪華なノベルティが配られていたりと、どこを見渡してもお祭りのような盛り上がりを見せていました。

そんな広い会場を隈なく歩き回っていると、見慣れた鮮やかなロゴを発見!そう、我らがアジアクエストも、このPartner Solution Expoにブースを出展していました。

ブースでは、私たちの強みであるAWSの高度な技術力を活かしたソリューションが紹介されており、案件の事例の紹介動画やアジアクエストが開発しているAIエージェントの紹介動画が流れていました。

AWS 表彰式

今年もAWSから屈指のエンジニアが選出される表彰式が行われました。
表彰式はAWS Summit Japanのハイライトだったため、会場の熱気がものすごかったです。
アジアクエストからは17名の方が受賞しました。

2026 Japan All AWS Certifications Engineers選出者(17名)

  • クラウドインテグレーション部(11名)
    青木 雄一郎 さん
    秋山 直輝 さん
    井川 朋樹 さん
    池口 翔平 さん
    今村 俊輝 さん
    沖本 眞一 さん
    髙橋 昂仁 さん
    中道 亮汰 さん
    矢内 碧人 さん
    山城 尚吾 さん
    林田 和弥 さん

  • デジタルエンジニアリング部(2名)
    松葉 岳  さん
    向井 剛志 さん

  • デジタルイノベーション部(4名)
    鎌野 大輝 さん
    櫻井 虹希 さん
    足立 和生 さん
    鈴木 利明 さん

そして2名の方が2026 Japan AWS Jr. Championsを受賞しました。
2026 Japan AWS Jr. Champions選出者(2名)
秋山 直輝 さん
櫻井 虹希 さん

表彰式で先輩方が受賞者として紹介された時、とても嬉しく、また誇らしい気持ちになりました!

おめでとうございます!

全体を通して

会場を回る中で、多くの企業の展示やセッションに触れることができました。
会場の臨場感を味わうと共に、AWSのさまざまな活用事例を知ることができ、非常に貴重な経験になったと思います!

特に印象に残ったのは、AIエージェントがビジネスの現場で急速に活用されているということです。また、「普段学習しているサービスが、こんな場面でも活用されているのか!」と感じることも多く、各企業のノウハウを肌で感じることができたと思います!

今回ご紹介した内容は、AWS Summit Japanのほんの一部です。来年もたくさんのブースやセッションが開催されると思いますので、みなさんもぜひ足を運んで会場の熱気を体験してみてください!