はじめましての方は初めまして、久々の方はお久しぶりです。
アジアクエストでクラウドをメインに開発している中川 修造(ナカガワ シュウゾウ)と中島 嶺(ナカシマ レイ)です。
もう1か月ほど前になってしまいますが、05/10(土)にJAZUGにて開催された「Global Azure 2025」に参加しました!
本記事では、イベント全体の感想や、特に印象に残ったセッションについてご紹介したいと思います。
イベント名: Global Azure 2025
開催日: 2025/05/10(土)
場所: マイクロソフト品川本社
主催: JAZUG(Japan Azure User Group)
形式: オンラインとオフラインのハイブリッド
今回のイベントは、Azureの最新情報やベストプラクティスを学ぶことができる貴重な機会でした。Github Copilotのハンズオンもあり、多くのセッションが興味深い内容でした。
今回参加したセッションの中から、特に印象に残ったものをいくつかご紹介します。
コミュニティページリンク: Global Azure 2025
登壇者: 風の時代のエンジニニャ さん
セッションタイトル: プラットフォームエンジニアリングとAzure Deployment Environment の活用方法
プラットフォームエンジニアリングとは、開発者がセルフサービス型でプラットフォームの構築や運用を行えるように支援する専門分野のことです。
開発者の負荷を軽減するために、どのようなことに注意してプラットフォームを構築しているのか気になり、このセッションを視聴しました。
プラットフォーム開発で注意すべきことは、開発者の要望に応え寄り添いつつも、一定のルールを定めてセキュリティ対策や品質の一貫性を保つことです。
開発者の利便性だけでなく、どこまで制約を設けるかということも大切で、両社のバランスをとることが重要だと学びました。
また、Azure でもAzure Deployment Environment というプラットフォームエンジニアリングサービスが提供されています。
事前に用意されたテンプレートを使用してインフラを構築できるので、ミスなく迅速にクラウド環境を整えることができます。
経験が浅い方でも簡単に環境を構築できるので、初心者にも使いやすい有用なサービスだと感じました。
登壇者: りゅうすけ@生きニキ さん
セッションタイトル: Azure Local のすゝめ
本セッションでは、Azure のオンプレミス展開を実現する「Azure Local 」の最新情報が紹介されました。AKS on Azure Local により、クラウドと同等のDevOps 体験を提供しつつ、オンプレミスの既存インフラを活用できる点が特徴です。
特に印象に残ったのはコスト削減効果についてです。クラウドに完全移行せずとも、AKS をローカルで実行することでネットワーク帯域やクラウドリソース利用料を抑えられます。既存設備を有効活用することで初期投資やランニングコストを大幅に低減できる点は、現実的で説得力のある提案でした。
登壇者: nnstt1 さん
セッションタイトル: Terraform にコントリビュートしていたらAzureのコストをやらかした話
クラウドを利用する上でコスト面は非常に重要であり、自分も不要なリソースは削除もしくは停止し、無駄なコストが発生しないように注意しています。
そのため、Azure の利用料金における失敗談を聞くことで、同様のミスを未然に防げるのではないかと考え、このセッションを視聴しました。
内容としては、Azure Load Testing の料金体系を正確に把握していなかったために、想定金額をオーバーしてしまったというお話でした。
コスト面でのミスを防ぐためには、料金体系を事前に調べ、料金が発生するタイミングや期間といったところにも注意を払うことが重要だと学びました。
コストを超過しないための対策として自分が考えるのは、コストアラートの設定や、月次でリソースのコストを確認するといったことです。
コスト面はお客様の利益に直結する部分なので、入念に対策を行う必要があると思いました。
今回のイベントを通して、Azureの最新トレンドや、実際の活用事例について深く理解することができました。
特に「プラットフォームエンジニアリングとAzure Deployment Environment の活用方法」のセッションは、プラットフォームエンジニアリングに興味があったのも相まって、今後の自身の業務に活かせるヒントが多く、大変参考になりました。
今回得た知見をもとに、今後の業務やプロジェクトにおいて、より効率的かつ柔軟な開発環境の構築に取り組んでいきたいと思います。
引き続き、技術の動向をキャッチアップしながら、自身のスキルとチームの価値向上に繋げていければと感じました。