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【レポート】新卒が行く!AWSの世界 #AWS Summit Japan 2024

作成者: digital engineering department|2024年08月28日

はじめに

こんにちは!デジタルエンジニアリング部24卒新入社員(佐々木、髙波、佐藤、森澤、髙橋、西村、沈)です!
2024年6月20日、21日にAWS Summit Japanが幕張メッセで開催されました。
私たちは21日に現地に行き、様々なセッションに参加しました。
また、展示ブースや開発者向けライブステージもまわりました。
今回の記事では、AWS Summitを紹介するとともに、セッションの概要やその感想をお伝えしたいと思います。

AWS Summitとは

AWS Summitは、日本最大の”AWSを学ぶイベント”です。
初心者から経験者まで学べるセッションやAWSを使ったサービスの事例、開発者向けの展示ブースなどがありました。
その他にも、AWSの基礎から応用までの技術相談ができるブースもありました。
会場はとても広く、幅広い年齢層の人々が集まっており、まるでライブのような雰囲気でした!

AWS Summit Japan 2024

多くの企業が出展しており、知っている企業や、我らがアジアクエストもありました!

事例セッションレポート

いくつか聴講したセッションの中で特に印象に残った2つのセッションについて、
内容を簡単にまとめたうえでメンバーそれぞれの感想を書いていきます!

より良い視聴体験を求めて、ニコニコ動画の配信基盤刷新の舞台裏

概要

登壇者:久保田陽介 氏(株式会社ドワンゴ)
ニコニコ動画とは、ドワンゴ株式会社が提供する動画配信サービスです。
ニコニコ動画の動画配信サービスはもともとオンプレミスで提供されていましたが、2023年末からAWSを用いた新動画配信基盤での運用を開始しました。
旧基盤では、生放送と動画配信の運用によるシステムの複雑化やデプロイの難しさ、オンプレミスによるサーバの制約、さらには無駄なコストの発生といった問題点がありました。
しかし、AWSを用いてクラウドで管理することで、これらの問題を解決することに成功したとのことです。
AWSの導入に至った経緯から問題解決のための手順、苦労したポイントなど詳細な説明がされていたため、私たちのような初学者でも理解しやすい構成となっていました。

感想

初学者でもわかりやすいセッションでした。
事例とともにどのように成功したのか、どの部分が大変だったのかなどを詳細に解説いただくことで、AWSへの理解が深まりました。
身近なサービスである動画配信などの裏でもAWSが使用されていることを知り、意外性がありましたが、より身近に感じられるようになりました。
(佐々木)

インフラをオンプレミスで管理するよりも、クラウドで管理することのメリットがとてもわかりやすい講演でした!
特に、クラウドであればいつでもリソースを増やせるので、夜に視聴が多くなる動画配信サービスへの負荷を臨機応変に対応できる点がいいなと思いました。
画質を気にせずに動画を見れるのっていいですよね!
(森澤)

旧基盤のオンプレミスと新基盤のクラウドが対比された講演で、とても分かりやすかったです。
AWSを用いた配信基盤の運用が2023年末からと聞き、想像していたより最近だったため、近年クラウド化が進んでいることを改めて実感しました。
(西村)

サイバーエージェントにおけるマルチモーダルな生成 AI 開発の取り組み

概要

登壇者:稲垣青空 氏(株式会社サイバーエージェント)
インターネット広告事業を行っているサイバーエージェントでは、生成AIを活用して広告実績を2.3倍に向上させました。
この生成AIの一部は社内で開発されており、広告効果の向上に寄与しています。
開発の背景には、海外の生成AIが日本の文化を正しく認識できない問題がありました。
例えば、広島風お好み焼きを正しく認識できず、誤った内容が生成されることがありました。
サイバーエージェントは日本に特化した生成AIを開発するため、AWSの支援プログラムとGPUサービスであるAWS Trainiumを活用しました。
これにより、日本の文化情報を学習させた生成AIが開発され、正確な内容を生成できるようになりました。
今後は、音声や映像に特化した生成AIの開発も計画されており、さらなる発展が期待されます。

感想

サイバーエージェントのAI技術に関する講演は、日本語特化の大規模言語モデルの開発における技術的挑戦と、広告分野での応用例が非常に印象的でした。
特に、CLIPモデルや独自OCRモデルの開発による広告クリエイティブの最適化は、AI技術がどのように実際のビジネスに貢献できるかを具体的に示していました。
また、AWSの技術を活用することで、リソースの効率的な利用が可能になる点も興味深かったです。
(沈)

サイバーエージェントがAWSの支援を受けながらAIの自社開発をしていたことに驚きました。
企業独自のAIがあるんですね!
日本の言葉や文化をモデルに理解させるのが難しいというのも意外でした。
AWSの力を借りることで、2.3倍も広告実績を向上させたという話を聴いて、AWSを使ってこういうこともできるのか!と感じました。
アジアクエストがクラウドを活用していることにも納得です。
言語モデルやLLMなどの知らない用語が沢山出てきて全体的に難しいと感じましたが、お好み焼きの例は分かりやすかったです!
セッションに参加して、AIに少し興味が湧きました!
(髙波)

サイバーエージェントの日本市場に特化した生成AIの取り組みが面白かったです。
日本文化や言語の特性を反映したAIモデルが、国内市場での競争力を一気に高めているのがよく分かりました。
AWSを活用することでAI開発のハードルが下がり、中小企業やスタートアップでもAI技術を導入しやすくなるため、最新技術をキャッチアップしないと取り残される感じがします。
今後は、動画や音声にも対応した特化型の生成AIの開発に取り組んでいるとのことで、未来を感じさせるセッションでした!
(佐藤)

QuizKnockのパネル展

YouTubeなどで活動されているQuizKnockメンバーの伊沢拓司さん、鶴崎修功さん、falconさんの3名と、AWSメンバー5名による、「AWSで妄想してみた」というパネル展がありました!
ここでは、QuizKnockのメンバーが妄想した様々なアイディアが、複数枚のパネルに展示されていました。
特に私たちの印象に残ったものは、『外出するときの心配事をAWSが解決してくれるシステム』です。
このシステムが実現できれば、「カギ閉めたっけ?」や「ガス消したっけ?」という不安が解消されるそうです。

7つのサービスを組み合わせるだけでこのシステムを作れるらしいので、思ったよりシンプルな作りだと思いました。
少し頑張れば自分で作れそうですね笑
(髙橋)

この他にもQuizKnockのメンバーが妄想したアイディアがたくさんありました!

2024 Japan AWS All Certifications Engineers 受賞者

今年アジアクエストからは合計7名の方が2024 Japan AWS All Certifications Engineers を受賞しました。
表彰式で先輩方の名前が出ると、嬉しかったです!

  • 井川 朋樹さん(クラウドインテグレーション部1課6G)
  • 今村 俊輝さん(クラウドインテグレーション部2課2G)
  • 下平 敬介さん(クラウドインテグレーション部1課2G)
  • ブーブァンフェさん(クラウドインテグレーション部2課4G)
  • 満田 竜輔さん(デジタルエンジニアリング部エンタープライズエンジニアリング課2G)
  • 向井 剛志さん(デジタルエンジニアリング部エンタープライズエンジニアリング課サブマネージャー)
  • 渡邊 毅さん(クラウドインテグレーション部1課5G)

そして、合計2名の方が2024 Japan AWS Jr. Championsを受賞しました。

  • 井川 朋樹さん(クラウドインテグレーション部1課6G)
  • 髙橋 建さん(クラウドインテグレーション部1課6G)

おめでとうございます!

受賞された今村さんの記事も公開されているので、ぜひご覧ください!
2024 Japan AWS All Certifications Engineersを受賞するまでのきっかけと取り組み

最後に

今回AWS Summitに初めて参加して、セッションやブースの展示から多くのことを学びました。
現在、多くの企業でAWSが利用されており、それは幅広い用途に対応しています。
出展企業の中には馴染みのある企業もあり、難しいイメージがあったクラウドが少し身近に感じるようになりました。
さらに多くの知識を付けて、また参加したいと思います。
テンション爆上がりでした!とても楽しかったです!

AWS Summit最高!