2023年12月18日、OpsJAWS MeetUp#26 re:Invent 2023 re:Capに参加してきました。今回のMeetUpはオンラインとオフライン両方で参加可能なハイブリッド式になっていて、私は当日都合がつかずオンラインでの参加になりました。(ハイブリッド開催で助かりました。)
前半セッション「re:Invent2023 現地レポ& Cloud Operation サービス Update」を中心にレポートをまとめたいと思います。
X(旧Twitter)のハッシュタグ#opsjaws #jawsugで会場の様子も投稿されてました。
(画像はXから引用)
re:Invent2023 現地レポ& Cloud Operation サービス Update
津和崎美希 氏
柳嘉起 氏
(アマゾン ウェブ ジャパン合同会社)
表題のとおり、re:Invent2023の現地レポートや、運用に関わるleaders session、key noteの紹介、また運用に関わるAWSのアップデートの説明がありました。Cloud Govenance、Operatios、Observabilityのように項目に分けて発表がありましたので、それぞれの項目について分けてまとめたいと思います。
re:Invent2023イベント概要の説明
COP306のセッションで登壇された様子を紹介
Leader Session by Nandini Ramani
クラウド運用レベルを引き上げるためには、まずガバナンスの環境整備(AWS Control Tower)と、環境全体の観測性確保のためログの記録(Amazon CloudWatch)を念頭におくこと。次にコンプライアンスの継続的評価を行い(AWS Config)、結果に応じてアクションを実行することで(AWS Syetems Manager)、運用のステージをあげることができると説明。
クラウド運用のkey messageとしてGovernance and compliance、Hybrid and multicloud、Save time and money / keeping costs under controlの3点が挙げられて、関連するAWSサービスのアップデートも紹介された。
Keynote by Werner Vogels
コストは非機能であり、設計段階から考えておかないと、サービスの継続自体がうまく行かない。アーキテクチャは時間の経過で変わっていくので顧客がどのように使っているか把握する仕組みが大事。これまでオンプレで非機能要件の制約あり、その中で工夫して来たからこそクリエイティビティが生まれた。クラウドではその制約が取れてきたからこそ、コストを非機能要件として捉えてビジネスとのトレードオフを考える“Architect with cost in mind” の考えを説明した。
AWS configで自然言語クエリプロセッサが利用可能になった。
AWS configが24時間ごとに情報を記録するモードを提供
AWS Control Towerがデジタル統制(digital sovereignty)対応を強化
AWS Systems Manager Automationにビジュアルデザイナーが導入
AWS ChatbotがAmazon Q conversationをサポート
myApplications in the AWS Management Console
Well-Architected Frameworkをアップデート
AWS Health Dashboardのアップデート
AWS Data ExportsとCUR2.0の発表
メンバーアカウント単位でクレジット共有設定が可能になった。
Amazon CloudWatch Application Signals
Amazon CloudWatchで自然言語のクエリ生成に対応
Amazon CloudWatchが複数のデータソースに対応。ハイブリッド、マルチクラウドで対応
Infrequent Access
Anomaly Detection
CloudWatch Logs Live Tailで、正規表現のフィルターパターンをサポート
Alarm recommendations
Grafanaコミュニティプラグインが利用可能になった。
AWS Distro for OpenTelemetryでログのサポートが利用可能になった。
CloudWatch agentの向上
Amazon Managed Service for PrometheusのAmazon EKSのエージェントレスメトリクス収集が可能になった。
Observabilityに関するアップデート一覧。セッション中ではこの中からピックアップして紹介された。
Leaders sessionでNandini Ramani曰く「クラウド運用の未来は、自己最適化、自己構成、自己修復のようにほとんどの運用タスクが自動化されていく」とのこと。「開発よりはるかに長い運用をhappyになるようにAWSのサービスを利用していただければ。」とセッションを締め括っていました。
前半セッションではre:Invent2023の運用に関わるアップデートの説明があり、概要の説明でしたが、30分にまとめるには非常に情報量が多かったです。普段の業務でDatadogを使って、アプリケーションのモニタリングや観測性の確保に取り組んでいたことがあり、最後のLTで改めて発表のあったAmazon CloudWatch Application Signals(Preview) 徹底解説が身近な話題でした。現在はプレビュー中で、Javaのみ対応だったりするので、今後DatadogのAPMと機能比較してみようと思います。OpsJAWSに初めて参加しましたが、何よりイベントがポジティブで楽しそうな雰囲気が伝わりました。