クラウドインテグレーション部の渡邊です。
今回は、re:Invent2023のキーノート一日目の新サービス発表にフォーカスを当てて、執筆します。
こちらを利用することで、1分以内にキャッシュを作成し、アプリケーションのトラフィックパターンに応じてすぐに容量を拡張できます。
キャッシュサイズを予測するという課題を解消するものとしてよいと思いました。
一部バージョン制限があり、Redis 7.1以上およびMemcached 1.6以上のエンジンバージョンをサポートしています。
ElastiCache Serverless supports engine versions of Redis 7.1 or higher and Memcached 1.6 or higher.
引用元:Amazon ElastiCache Serverless for Redis and Memcached is now available
資料に含まれているロゴから、CASPIAN HYPERVISORが裏側にいるかと思います。
CASPIAN HYPERVISORはリソースのマネジメントに寄与しております。
たとえば、インスタンスから要望があれば、利用可能なメモリを割り当て、利用可能なメモリが上限に達したら、メモリの上限を上げてから割り当ててくれます。
コンソール画面では、ぱっと見変わってないです。
デプロイオプションにサーバレスが追加されております。
デフォルト設定に、VPCやバージョンが指定できますが、指定しないと暗号化の設定や、VPCの設定などいくつか新規作成時のみ設定できるものがあるため、構築時には注意が必要です。
実際に作成すると、体感1分で作成されました。本当に早かったです。
エンドポイントが1つですが、設定されているAZが3つですね。
複数AZに冗長化し、レプリケーションが行われています。
if you use ElastiCache Serverless for Memcached, there are significant benefits of high availability and instant scaling because they are not natively available in the Memcached engine. You no longer have to write custom business logic, manage multiple caches, or use a third-party proxy layer to replicate data to get high availability with Memcached. Now you can get up to 99.99 percent availability SLA and data replication across multiple Availability Zones.
引用元:Amazon ElastiCache Serverless for Redis and Memcached is now available
以下のことが説明されました。
Manage petabytes of data in a single database Automatically scale to millions of write transactions per second
Managed horizonal scale-out beyond the limits of a single instance Serverless and fast scaling PostgreSQL support, MySQL coming soon
Amazon Auroraを支えるGroverが同様に裏で動いているようです。
また、革新的なポイントは以下2点あると述べていました。
①リクエストのルーティング層
迅速なスケーリング、高い可用性、複数のシャードを利用した複雑なクエリへの対応などをリクエストのルーティング層が担っています。
シャードをスプリットしてリパーティションなども起こるそうです。
②シャード層
シャードによる並列処理で高いパフォーマンスを提供します。
こちらのサービスはプレビュー版のみ提供されているため、申請が必要でした。
AIを用いたスケーリング技術によって、スケーリングと最適化をサポートします。
従来の場合だと、巨大なクエリがネックとなり、パフォーマンスの低下などの課題がありましたが、本サービスの場合、アドホックなクラスターを作成して巨大なクエリに対処します。
また、機械学習の予想モデルによりクエリが分析されます。
Creating query feature embeddings ML-Powered Query Resource Prediction Models
コンソール画面を見ると、以下のように、本番用にサポートされておらずテスト用に使うようにとの警告がありましが、作成ができるようです。
以下の通りに記載がある「Price-performance targets」を選択します。
ベースRPUは従来のRedshiftサーバレスである設定項目ですね。
AIによるコスト最適化をサポートする旨が記載されています。
Choose a price-performance target, and Amazon Redshift will automatically apply Al-driven optimizations to meet your target.
このワークグループに名前空間を関連付けることで使用できます。
【参考】
AWS Announces Three Serverless Innovations to Help Customers Analyze and Manage Data at Any Scale
Amazon ElastiCache Serverless for Redis and Memcached is now available