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Azure認定資格 Azure Solutions Architect Expert の勉強法

作成者: kosuke.ichigi|2023年10月17日

記事の目的

  • Azure認定資格を取得しようとしている方に対して情報を共有すること
  • Azure認定資格を取得するきっかけになること

想定読者

  • Azureに対して、より理解度を深めたい人
  • Azure Solutions Architect Expertの取得を目指している人

Azure認定資格 Azure Solutions Architect Expert(AZ-305)とは

Azure認定資格には3段階のランクがあり、最上位のExpertランクに該当する資格です。
Azure認定資格はそれぞれ対象となるロールが設定されており、本資格は「Azure上での実装を担当する開発者、管理者」が対象のロールとなっています。
前提条件として下位資格であるAzure Solutions Architect Associateを取得している必要があります。

 

試験概要

Azure Solutions Architect Expertを取得するための試験になります。
以前まではAZ-303.AZ-304の2つの試験を合格する必要がありましたが、現在はAZ-305だけ合格すれば認定資格を取得できるようになっています。
1000点満点中、合格点は700点となっており、内容はAzureで実行されるソリューションの設計と実装に関する幅広く専門的な知識が求められます。

 

試験で出題される内容

  • Azureインフラストラクチャの実装と管理
  • IDとセキュリティの設計
  • データストレージの設計などのビジネス要件を安全で拡張性と信頼性の高いクラウドソリューションに変換できるだけの知識

 

申し込み方法

MicrosoftのAZ-305のサイトから申し込みが可能です。
試験会場での受験か自宅でのオンライン受験を選択できます。

受験した理由

  • Azureに対する理解度を高めるため
  • Azure理解度を客観的に証明して、所属部署(会社)での立ち位置を確立するため

試験前のスキル

Azure認定資格 Azure Solutions Architect Associate 約1年前に取得
Azureを約2年間業務で利用

学習時間

期間:2022年9月初旬〜11月初旬
時間:50時間程度

使用した教材と学習法

使用した教材

  • Microsoftの公式サイトに掲載されているラーニングパス
  • Udemy
  • 個人アカウントで作成したAzure環境

 

学習法

基本的な部分に関してはMicrosoftのラーニングパスを利用して学習を進めました。
Microsoftのラーニングパスは、試験範囲に合わせた分野の学習内容を一覧化してくれているためスムーズに学習を進めることができます。
さらに、ラーニングパスの内容は具体的な事例を想定しながらAzureサービスの解説をしてくれるため、Azureを触ったことがある方にはイメージしながら学習できる点も良いところです。

試験前の仕上げとしてUdemyでの模擬試験を活用しました。
ありがたいことに日本語の模擬試験も存在していました。
模擬試験を回答していくと理解できていない部分がどんどんでてくるので、その都度ラーニングパスを使いつつ理解を深めていきました。

学習を進める上で苦戦したライセンス系については、Azure個人アカウントを利用して実際に触ることで理解しました。
試験範囲にはライセンス周りやAzureADのユーザー管理も含まれており、業務上で携わったことのない部分が多く文面だけでは理解しにくい部分がありました。
それらの理解を深めるために個人アカウントを作成して体験版のライセンスを購入して、実際の機能を操作することで学習できました。

受験について

受験方法は、試験会場での受験か自宅でのオンライン受験を選択できます。
自宅でのオンライン受験の場合、専用のアプリケーションをインストールする必要があります。
また「試験官に、部屋の中に他の人やカンペがないかPC越しに確認してもらう」というプライベート駄々洩れの作業が必要だったので、今回は自宅から一番近い試験会場で受験しました。

試験会場には、予約していた時間よりも早く到着してしまいましたが、試験会場が空いていたのですぐ受験できました。

 

合否結果

満点:1000点
合格点:700点
得点:892点

という感じで無事に合格できました。

 

受験の感想

Udemyの模擬試験の内容が、ほぼそのまま出題されていて「これ、進研ゼミで見たやつだ」と驚きました。

サービスの機能面を答えさせる問題もいくつかありましたが、細かなシチュエーションを提示したうえで「ベストプラクティス」を回答させる問題が多かった印象です。
機能的な要件はいずれも満たされた選択肢が出題され、より適切なサービスを回答する必要があったのでAzureサービスのそれぞれの細かな機能の違いを理解している必要がありました。

さいごに

今回の受験を通して、Azureに対する知識を深めることができました。
また、Azureサービスそれぞれの違いを理解していくことで、ベストプラクティス設計を提供できるように日々知識をアップデートしていく必要があると感じました。